Ash Bodyならではの、荒々しさのあるドライで力強いサウンドが特徴です。
弦高と弾き易さの関連ですが、一時期は、低いもの程良いという風潮もありました。しかし、近年では、低くて弾き易いのは当たりまえである為、弦高が高くても弾き易い楽器こそが、実は最良であるという風潮があり、これを実現しうるには、まず第一義的に、弦楽器と弦の相関関係に対する正しい解釈が必要とされます。
Dingwall自体は低い弦高を許容し得る、幅広いプレイスタイルへの対応を可能にしている楽器ではあるものの、高い弦高における適切なプレイアビリティの創出を容易にする一つの手段がFanned Fret Systemですが、Sheldonは、その両者の融合を行い、より有効なレベルにまで引き上げています。
その他の、近年の流行としてFinger Rampの存在が挙げられますが、それによって引き起こされる楽器上での状況の検証はやはり不可欠であり、それ無しには、弊害も非常に大きいように感じます。
対してFannde Fret Systemは、弾き手によって生み出される現象に信憑性を与え、またニュアンスの違いを正確にアンプを通して再生することができ、きっちり鳴るべき箇所は余すこと無く響かせます。つまり、新しく登場してきた”弾き手自身が上手くなったと感じさせてくれる”2つのコンセプトではありますが、Fanned Fret Systemは、より自然な形で弾き手を導くことのできるコンセプトであると言えます。
Pickup Selectorの存在は秀逸であり、ParallelではAshのレンジの広さを、Seriesでは独特の中低域の力強さを堪能できる、ギグバッグから出した時には共演者には驚かれるものの、演奏中には必要時以外には振り向かれることの無い素晴らしい楽器です。
NECK | 3pc. Maple & 5pc. Maple@ Head Stock |
FINGERBOARD | Maple |
BODY | Ash |
COLOR | Natural |
PICKUPS | Dingwall Original |
PREAMP | Glockenklang |
Hardware | Dingwall Original w/ 19mm String Spacing |