#846 SJS5-BW

見た目だけではなく、良い楽器、特にベースに必要とされるエッセンスが凝縮されており、全てのコントロールポットを取り払い、Pickupをジャックに直結したかのようなリアリティのあるサウンドがあります。

Neck材としては、Mapleが一般的ですが、Dingwallの楽器ではWalnutがその主流になっており、このSuper J5でも、そのお家芸的な熟知した上での起用法の素晴らしさに感銘を覚えます。

もちろんWalnutをNeck材に用いているメーカーは他にもありますが、そこに語らずとも、楽器を通してなお明確な根拠を訴えかけることのできるものは多くはありません。

しかし、このSuper J5からは強烈な必然性を感じます。

Top材のBubingaは、Pianoが持っている均質ながらもタッチの微細な違いを拡大させる、だからこそ同じ楽器ながら弾き手によって、その色合いが180度異なるという性質の度合いをさらに強めているようで、このSuper J5特有の個性をWalnutが補強しているようです。

オープンで野太いサウンドを基調とするものの、特定の帯域に偏ってしまいすぎないバランスの良さと、解放感で満たされている楽器です。

NECK 3pc. Walnut & 5pc. Walnut@ Head Stock
FINGERBOARD Madagascar Rosewood
BODY Alder
COLOR Natural
PICKUPS Dingwall Original
PREAMP Glockenklang
Hardware Dingwall Original w/ 19mm String Spacing

#509 SJJ4-CR

開放弦が文字通り解放感であり、他のJazz Bass Styleの楽器とは次元の異なる弾きやすさとバランスの良さを持っている楽器です。

楽器は、セットアップがかなり重要で、このさじ加減1つで、良くも悪くもなってしまいます。DingwallのSuper Jでは、各弦にバラツキのないFanned-Fret Systemを採用する事によって、楽器のセットアップにかなり幅をもたせることができ、結果、スイートスポットの存在する範囲も相対的にかなり広がっています。

Morado指板のSuper Jと比較しますと、やや線の細い印象を受けますが、切れ味鋭く、タイトで粒立ちの良い、はっきりしたサウンドは、Maple指板でないと得られないものです。

オリジナルのSJ Mach IIピックアップとロータリーセレクターのコンビネーションは秀逸であり、また、Active / Passiveでもかなり違ったサウンドを生み出すことができ、またそのいずれもが音楽的に使えるものであるため、Versatile Instrumentsと呼ぶに相応しい楽器となっています。

強い癖は無いものの、信頼できる確実性と安定感を伴った主張をし、ジャンルを選ばずにフィットしてくれるサウンドキャラクタ-と、良い70年代のJazz Bassのようにオーディオ的な歪みを持っている、自由な表現を可能にする楽器です。

NECK 3pc. Maple & 5pc. Maple@ Head Stock
FINGERBOARD Maple
BODY Alder
COLOR Candy Apple Wine Red (Sheldon Red)
PICKUPS Dingwall Original
PREAMP Aguilar OBP-1 with Active Boost / Passive Cut
Hardware Dingwall Original w/ 19mm String Spacing

#593 SJJ5-PB

3.7Kgという重量ながら、それに起因する影響を音に微塵も感じさせない、精悍なルックスを持つ常識はずれな楽器です。

今回の入荷分からPreampは、ドイツのGlockenklang社製のものに変更されています。以前までのAguilar社のものに比べますと、一見おとなしい印象を持ちますが、アンサンブルにおいては、よりナチュラルにその良さを引き出してくれるように感じます。

突出した素晴らしい楽器を作る製作家は、その反動でハズレをつくってしまう場合もあるかもしれませんが(もちろん、そのあまりに良すぎる個体のせいであって、それ自体が悪い楽器という意味では決してありません)、そういう差を様々な角度から追い込んでいき無くしてしまっているメーカーがいくつか存在しており、AlembicやKen Smithは、その代表格ですが、Dingwallもその1つです。

これはやはり決して安くはない価格帯の楽器を選ぶ側にとっては大変有り難い配慮と、安心感の源泉になっていると言えます。

Fanned-Fret Systemは、Alderという材の欠点を覆い隠してしまうことは他で述べましたが、一方でその良さを消してしまうことは無い、ということは、はっきりした出音の中にしっかりと強すぎない、絶妙な甘さの存在するこのSUper J5が証明しています。

George FurlanettoをAsh Wizardと評するならば、Sheldon DingwallはAlder Strategistという感じでしょうか。

NECK 3pc. Maple w/ Walnut Rainforcement & 5pc. Maple@ Head Stock
FINGERBOARD Maple
BODY Alder
COLOR Piano Black
PICKUPS Dingwall Original
PREAMP Glockenklang 2 Band
Hardware Dingwall Original w/ 19mm String Spacing

#592 SJJ5-NT

私自身、楽器の製作に携わっており、製作中の不完全な姿を、もしかしたら完成時よりも美しいとも認識している人間の一人ですが、Alderという材が殆どそのまま使われずに、何かしらの色がつけられていることを不思議に思っていました。

このSuper J5は、あるがままの美しさをUniqueとして持っている、時として金色(こんじき)にも見える風格のある楽器です。

独特の柔らかすぎない甘いトーンは、弾き手に飽きを感じさせない大きな要因の1つとなり、この楽器の持ついくつもの正しい方向に進んだ、まさに進化と呼べる革新的なアイディアとの成功した融合は、エレクトリックベースの行き着くべき姿の1つであり、一切の誇張無く、現代的で洗練された古めかしい楽器とよべるものとなっています。

ベースらしいねばりとダークさのある、腰の座ったトーンや、差異の出にくいこのスタイルの楽器では間違いなく世界一である作りの良さ等、所有して、また使って、様々な満足を与えてくれる楽器です。

NECK 3pc. Maple w/ Walnut Rainforcement & 5pc. Maple@ Head Stock
FINGERBOARD Maple
BODY Alder
COLOR Natural
PICKUPS Dingwall Original
PREAMP Glockenklang 2 Band
Hardware Dingwall Original w/ 19mm String Spacing

#550 SJJ5-BZ

工業製品的な精緻さを楽器に与えることで、失われるものもあるのが通例で、それは”道具”として考えた場合、決して悪い事ではないのですが、個人的には、何とも言い難い物足りなさを感じます。

Sheldon Dingwallの手によって新たに生み出されたこのSuper J5は、大変な驚きと感動に満ちた楽器ですが、特にその、日本のメーカーの十八番である精緻さ以上のものを持っていながら、楽しみや感動を弾き手にもたらす+1を備えており、これは理解の範疇を超えているのと同時に、Dingwallでしか持ち得ていないものかもしれません。

Low-B弦のイントネーションに関しては、ここ数年業界全体でかなり改善していることは事実ですが、その中でも、まだ”差”は存在しており、その中でのTopは、Ken Smithですが、厳密には同じ次元で語る事は出来ませんが、同じものがDingwallにもあります。

Super Jでは、現在MapleとMoradoの2種類の材を指板として用いていますが、以前Rosewoodを使えないかどうかをSheldonに尋ねてみたことがありました。彼の回答は、”実際にそういう楽器を製作し、さらに1年ほど使って問題がないことを確認してからになる”というものであり、実際に楽器を弾いてみますと、こういう”試作品は世に出さない”姿勢が随所に顕われていることが分かります。

右手のフィンガリング、スラップのやりやすさには別格のものがあり、結果、驚くほどイーブンな出音が保証されているのですが、かといって、誰が弾いても同じ音が出てしまうということは無く、タッチのよる表情の加減や、ダイナミクスもはっきりと付ける事が出来ます。

熟練の弾き手によって生み出される正確な音価は、躍動するグルーブにとって非常に重要なものですが、それと同じように、コンプレッサーの力を借りずに整えられた音色というものも、アンサンブルにおいて強力な武器になることは間違いありません。

このスタイルでは、世界最高と断言できる完璧な作りの良さや塗装の美しさを持ちながらも、遊び心や絶妙なほんのわずかの隙を感じさせる、あり得なかった1つの終着点がDingwallです。

NECK 3pc. Maple w/ Walnut Rainforcement & 5pc. Maple@ Head Stock
FINGERBOARD Morado
BODY Alder
COLOR Bronze Age
PICKUPS Dingwall Original
PREAMP Aguilar OBP-1 with Active Boost / Passive Cut
Hardware Dingwall Original w/ 19mm String Spacing

#551 SJJ5-PB

このような楽器が存在していることはにわかには信じ難いでしょう。

バランスの良さやネックのグリップによる弾きやすさによって、35″を感じさせない楽器というものは今までにもありましたが、本当の意味でそれを感じさせないのがこのSuper J5です。

NovaxのFanned Fret Systemというコンセプトを、Sheldon Dingwallが練り込み、エッセンスを厳選することによって生み出された、絶妙なスケールによって得られるメリットは、非常に大きく、フレット間の距離感を等しくし(左手)、G弦からLow-B弦までのテンション感を統一する(右手)という、従来の楽器ではあり得なかった、全く新しく、別次元のプレイアビリティをもたらしています。

Jazz Bass StyleのBodyとFanned Fretの概念を完璧な形で両立させるため、100近くものアイディアを出したそうですが、その甲斐もあり、よく”手が吸い付くような”という表現は目にしますが、体に吸い付くボディバランスを持った楽器になっています。

弦高を下げると音圧を失ってしまう楽器もありますが、低い弦高でも十分なパンチを備えているため、そういうスタイルのプレイヤーにとってはもちろんですが、逆に、扱いづらいと感じる弦高にしても、通常の楽器とは比べものにならない弾きやすさを持っているため、昔ながらの楽器に慣れている方にとっても福音となることは間違いありません。

エレクトリックベースという楽器が登場してから久しくあり、Jazz Bass Styleはその主流であるわけですが、その1つの完成した形がここにあり、まさに完全無欠の楽器と呼ぶに相応しいものがここにあります。

NECK 3pc. Maple w/ Walnut Rainforcement & 5pc. Maple@ Head Stock
FINGERBOARD Maple
BODY Alder
COLOR Piano Black
PICKUPS Dingwall Original
PREAMP Aguilar OBP-1 with Active Boost / Passive Cut
Hardware Dingwall Original w/ 19mm String Spacing

#405 SJJ4-BZ

とにかく強力に弾きやすく、Fanned-Fret Systemを採用していること自体忘れてしまいそうな楽器です。

Neckから受ける物理的な感覚は柔らかさに溢れたもので、それでいて、実際の出音にはきっちり芯がある、典型的な良い楽器です。

このSuper Jには、Active CircuitのOBP-1が搭載されていますが、今年から、Passiveのモデルもリリースしており、その理由が分かりすぎるほど良く分かる、使える気持ちの良いPassiveのサウンドを持っています。

弦高が1弦12フレット上で1mmであっても腰砕けの音色や、バズとは無縁のセットアップが施され、かつ、上から下まで均一な撥音、通常であれば細い弦から受ける弾きにくさ等、あらゆる面で問題を感じない、音楽に集中させてくれる楽器です。

NECK 3pc. Maple & 5pc. Maple@ Head Stock
FINGERBOARD Morado
BODY Alder
COLOR Bronze Age
PICKUPS Dingwall SJ Mach II
PREAMP Aguilar OBP-1 with Active Boost / Passive Cut
Hardware Dingwall Original w/ 19mm String Spacing

#407 SPJ4-SL

丁寧に作られていることはもちろん素晴らしい事ですが、肝心の音が悪ければ何もなりません。しかし、その両方のみならずあらゆる点において満点を付ける事のできる楽器がDingwallです。

かなり軽量でありながら、それを感じさせないトーンを持っているのは、他でもなく材自体が軽いのではなく、他ならぬ長期の乾燥期間を経ていることのみによります。

Alderの甘い中域とMapleのブライトさが絶妙なマッチングを見せ、他の追随を許さない強烈なバランスの良さを誇っています。

PJ Configurationは、中途半端ととらえれる事もありますが、独自の考え抜かれたセレクターの採用によって、このレイアウトの意味や重要性を明確に提示できている数少ない楽器がSuper Jです。

Dingwallによって、PJ Configuration、及びFanned-Fret System、この大きな2つの画期的な概念が完成したと言えます。

トーンを絞った際にグッと膨らむ中低域はかなり気持ちの良いものです。

NECK 3pc. Maple & 5pc. Maple@ Head Stock
FINGERBOARD Maple
BODY Alder
COLOR Super Sonic Blue (Matching Headstock)
PICKUPS Dingwall Custom Humcancelling
PREAMP Aguilar OBP-1 with Active Boost / Passive Cut
Hardware Dingwall Original w/ 19mm String Spacing

#290 SJJ4-CR

上質の材による音、精度の高さと職人の手によるあたたかみ、柔らかさのある内面、その全てが弾き手を唸らせてくれる素晴らしい楽器です。

Alder Bodyの楽器のサウンドを基調としていますが、RosewoodやMorado指板とは異なった趣きのあるサウンドで、粘りの感覚や、独特のきらびやかさはMapleによるところが大きいと感じます。

数多くの楽器を見てきていますが、Dingwallのフィニッシュは、同じPolyurethaneを採用している、他のメーカーの追随を全く許さない、限りなく美しいもので、この深みは手に取る者を確実に魅了します。

このスタイルを持っているものでは、間違いなく最良の1本と言えるもので、ハイエンドとは良い意味で縁遠い”ジャズベ-ス・スタイル”を、真の意味で次元を引き上げており、温故知新=ニュースタンダードと呼べるスタイルの一つだと思います。

Neckの強度はメーカーのうたい文句通りのようですが、それでいて冷たさの無い洗練された滑らかな感覚と多様性の内包は、Sheldon Dingwallの楽器製作に対する真摯な態度、常により良い楽器を生み出そうとする気概、そして豊かな経験と知識によってのみ与えうるものでしょう。

NECK 3pc. Maple & 5pc. Maple@ Head Stock
FINGERBOARD Morado
BODY Alder
COLOR Candy Apple Wine Red (Sheldon Red)
PICKUPS Dingwall Custom Humcancelling
PREAMP Aguilar OBP-1 with Active Boost / Passive Cut
Hardware Dingwall Original w/ 19mm String Spacing

#330 SJJ4-SL

何らかの要因により、その何れかの弦に違和感を感じてしまう通常のフレッテッドの楽器であっても、セットアップやアッセンブリー等でバランスの良い楽器を製作することが可能なのは、数多くの素晴らしい楽器に触れる事で十分すぎるほど感じていますが、それらがどれほど優れていても、さらに上回る均一で弾きやすい楽器を製作しているのが、Fanned Fret Conceptを完成に導いたDingwallです。

アンプから出てくるサウンドは、まるで凄腕のエンジニアによって整えられたかのような錯覚を呼び起こさせるもので、自分自身がそれまでの何倍もの時間を経て、楽器に慣れ親しんでからはじめて行えるような演奏が行える様は驚きの対象となるでしょう。

ベースらしい落ち着いた良いボトムをもっており、このスタイルの楽器に欠かせない暴れる感覚もしっかり兼ね備えており、完璧な楽器と呼ぶに相応しい優れた楽器だと思います。

弾きやすさを究極的に突き詰めた上での設計コンセプトによる頑強なナローネックや、究極的に美しく深みのあるフィニッシュ等、得難いニュアンスに溢れた楽器です。

NECK 3pc. Maple & 5pc. Maple@ Head Stock
FINGERBOARD Morado
BODY Alder
COLOR Super Sonic Blue
PICKUPS Dingwall Custom Humcancelling
PREAMP Aguilar OBP-1 with Active Boost / Passive Cut
Hardware Dingwall Original w/ 19mm String Spacing