#237 JV5-LB

数の少なさだけでなく、その類い稀なるクオリティの高さで数多くの真剣なミュージシャンを唸らせているCelinderのVintage 5です。

この楽器を手に取る方であれば誰でも、このJV5が35″スケールであることにすぐに気付かないであろう、薄めで、大変に弾きやすいネックと指板が与える感覚は唯一無二のものでしょう。

長いスケールは、楽器の性格やコンセプトにはもちろん、弾き心地にも大きな影響を与える為、場合によっては諸刃の剣となりかねませんが、Celinderにとっては、ボディの形状、バランス等様々な観点による必要性から35″というスケールを選択しています。また、それが”大きい事による安心感”に直結しているのは、Chris Celinderという製作者の絶妙のセンスを物語っています。

35″というスケールはジャズベースのサウンドとの乖離現象を生み出す事もありますが、Celinderはそうであっても、尚、”らしさ”を十分に維持し、それでいて、信憑性を欠いてしまいがちな大きなステージでも、独特の強力な安定感を演出し得るのは、さすがと言えるでしょう。

NECK 1pc. Hardrock Maple
FINGERBOARD “Rio” Rosewood
BODY Denish Alder
COLOR Lake Placid Blue
PICKUPS C5JB
PREAMP CP-3A

#187 JV4-DB (PJ)

お客様のカスタムオーダーによるJ Vintage 4です。

Birdseye Mapleネックと指板、Block Inlay、PJレイアウトなど、通常のJ Vintage 4とは違ったスタイルの楽器ですが、クオリティは素晴らしいものがあり、エレクトリックベースという枠組みを超えて、完成された弦楽器という印象を受けます。

エレクトリックベースは、アンプを通して、はじめてその音を伝えることの出来る楽器ですが、”楽器”である以上、生音の良さや、楽器自体の備える響き方や感触は、弾き手にとって譲ることのできない、とても重要な要素と考えます。そして、このJV4も各部位のチェックに要した短い時間だけでも、その点でももちろん存分に魅了された楽器です。

Celinderにあって、最近製作されている数多くの、このスタイルの他の楽器が持ち得ない特徴はいくつもありますが、例えば、音色が極端にハイファイすぎたり、モダンすぎない、という長所は弾き手の立場からすると有り難いことが多々あります。

もちろん、Celinderという楽器自体の精度の高さを考えれば、出音も速く、近代的なサウンドを持ってしまうことも自然なことですが、世に数多く存在する普通の楽器に対して、Celinderをかけ離れた素晴らしい存在たらしめているのは、十分に研究しつくされて採用されている様々なアイディアや、試行錯誤の上採用された厳選されたアッセンブリーによるところは大きいと思います。

プリアンプの設定により(Celinderは、Dipスイッチの設定により根本的なトーンの種類を変更することが可能です)、クオリティ通りの近代的なサウンドの楽器として使用することもできますが、上記のような素養が根底にある為、理論ありきにより選択されたパーツを搭載した数多くのベースとは全く違った、爆発力と深みのある素晴らしい楽器です。

良質の材、センスと腕のある製作家の思い入れと愛情が融合した結果がここにあります。

NECK 1pc. Birdseye Maple
FINGERBOARD Birdseye Maple w/ Bound & Pearl Block Inlay
BODY Denish Alder
COLOR Daphne Blue
PICKUPS C4PB & C4JB
PREAMP CP-3A

#186 JV4-DB (Meshell Ndegeocello)

近年、エレクトリックベースにもVintage市場の高騰の波が押し寄せて来ていますが、もし、このJV4-DBのような楽器が世の中に数多く出回っていたら、そのムーブメントは緩やかなものだったのではないかと思わさせてくれる楽器です。

Celinderの良さは、十分に語り尽くした感もありますし、月並みな言葉ではこの楽器の魅力を伝えることは難しいので、客観的な事実を考えてみます。

近年、ここ日本だけでなく、リペアショップと呼ばれるものは無数に存在しており、それぞれがプライベートブランドに類するような楽器を製作しています。それらの多くは、市場に出回っている楽器には無い、行き届いた配慮のなされた素晴らしいものも少なくありませんが、ローカルの域を残念ながら脱していないケースが少なくなく、だからこその良さもあります。

Celinderも言うなれば、そういった数多く存在するリペアショップの製作する楽器の一つですが、世界的な知名度を持っており、競争の激しいアメリカ市場において、”知名度のある一流のプレイヤーが使用している”という歴然とした事実は、Chris Celinderという製作家の非凡な才能とセンスを具現化しているものでしょう。

代理店として、またプレイヤーとして数多くの楽器に幸い触れさせていただける環境にありますが、そういう経験を重ねれば重ねるほど、このChris Celinderの素晴らしさを強く感じます。

彼は、ジャズベースや、プレシジョンベーススタイルの楽器の他にAura等、全く異なったスタイルの楽器を製作しており、それらも並んで素晴らしいものですが、おそらくそれらの楽器を製作していることも、大きいのではないかと思いますし、彼と話している中で気づかさせられることは、いわゆる良い楽器の、本質的な部分を見抜く力に長けている、ということです。

広い世界の中でも、レプリカを製作させたらChris Celinderの右に出る者はまずいない、そう実感させてくれる楽器です。

NECK 1pc. Birdseye Maple
FINGERBOARD “Rio” Rosewood w/ Bound (1966 Transition-style)
BODY Denish Alder
COLOR Daphne Blue
PICKUPS C4JB
PREAMP CP-3A

#162 JV4-CA

現在市場には相当数のジャズベースのコピーモデルが存在していますが、実際に購入するかどうか、ということは別にしていただいても、こういう楽器が現実に存在しているという事実を知っていただきたい楽器ですし、このCelinderに触れていただくことで、おそらく”楽器選び”の基準は変わって行くだろうと思います。

そのサウンドを模倣し、近づけることは、おそらくは難しくないと思いますが、ネックとボディから伝わってくる感触や響き方、独特の暴れ方とテンション感まで忠実に再現している楽器は、殆ど存在していないでしょうし、 もちろん参考とする楽器は数が多いので千差万別ですが、その中でも特に良質なものを再現できている、という点においてCelinderは他のどれをも寄せ付けない強さがあります。

今回は念の為、’65のジャズベースと’68のプレシジョンベースを用意させていただき、それぞれを弾き比べてみましたが、柔らかい弾き心地とやんちゃなトーンの併存、これは3本ともに共通していました。唯一違ったのは、Celinderが新しい楽器であり、それによる調整のしやすさ、という点です。

落ち着きのある、古めの鯔背なトーンを基調としていながらも、プリアンプの設定によりモダンなトーンまでカバー出来る素晴らしい楽器です。また、トレブルもパッシブトーンのように機能してくれることも、慣れ親しんだトーンを必要とする弾き手にとってありがたい設定だと思います。

塗装や細かい仕上げに関しては、コンピューターを導入している大量生産メーカーのものの方が優れていると思いますが、ハンドメイド特有のやさしい感覚はもちろん、楽器としてのクオリティにおいてCelinderと肩を並べることは決してできないでしょうし、Celinder Magicとも呼べる不思議な力を感じることの出来る楽器です。

Neck 1pc. Hardrock Maple
Fingerboard “Rio” Rosewood w/ Dots & Binding (1966 ‘Transition’ Style)
Body Danish Alder
Color Candy Apple Red with Vintage White Pick Guard
Pickups Celinder Original C4JB
Preamp Celinder Original CP-3A

#132 JV4-DB

良質のJazz Bassのサウンドという表現を通り越して、もはやそのものとも言えるトーンを持った楽器であり、中でもとびっきりの当たりという感じがします。

Vintage楽器はサウンドは素晴らしく、他では得られないものですが、例えばネックが不安定だったり、ネジ1本の締め方で状態やその音色が変わってしまうものがあります。しかし、この楽器には新しい楽器ならではの安心感があり、そのサウンドと相まって完全にFender Vintageの代わりが務まる楽器だと思います。

このJV4-DBも含めてCelinderが作る楽器が、いかにしてこのスタイルに於ける最高峰に到達出来るかを考えてみましたが、それは昔Fender社が行っていたことを、そのまま自らの手で行っているからかもしれません。

VintageのJazz Bassのサウンドのみならず、ネックを抑える右手からもそれらが持つものと同じ感触や振動が伝わってくるのは、とても不思議なことですが、これもセンス溢れる製作者Chris Celinderが、細部にわたるまでこだわり、納得の行くまで決して出荷をしないからかもしれません。

NECK 1pc. Quatersawn Maple
FINGERBOARD “Rio” Rosewood
BODY Danish Alder
COLOR Daphne Blue
PICKUPS C4JB
PREAMP CP3A

#008 JV4-OW

古き良き時代に作られた楽器、という謳い文句がぴったりの1本です。Celinderは、現在月産1~2本程度のため、きわめて入荷が少なく、約1年ぶりの入荷となりました。

現在Fenderをフォローしているメーカーの中でも、間違いなく世界一のクオリティの高さを誇っているCelinderですが、それに比例し、SLEEK ELITEを含め多くの国からバックオーダーを抱えています。そういった中でも、自信をもって世に送りだすことの出来る、本当に良いものだけを、時間がかかっても自らの手のみで作り続けるという姿勢を貫いている姿には感銘を受けます。

Fender Styleを持った楽器はこの日本を含め世界中に数多く存在していますが、その製作の過程の大半は機械化されています。それに対するアンチテーゼとも言えるCelinderは、ハンドメイドということの重要性を感じさせてくれますし、また、それによってどれほど良いものを生み出すことが出来るか、ということや、楽器とは本来どうあるべきか?ということを考えさせてくれます。

この楽器は60年代の楽器をモチーフに作られたものですが、それに造詣が深ければ深いほど、”にやり”とさせられてしまうことでしょう。

NECK 1pc. Quatersawn Maple
FINGERBOARD “Rio” Rosewood
BODY Danish Alder
COLOR Olympic White
PICKUPS C4JB
PREAMP OBP-1

JV4-DB (Meshell Ndegeocello Model)

1年ぶりに入荷したCelinderのMeshellモデルです。Fenderのスタイルを踏襲している楽器は、現在世界中に溢れていますが、Celinderの製作する楽器は、その中でも突出したクオリティの高さや、当時の雰囲気に満ちあふれたものであると断言できます。

このスタイルの楽器の多くは、NC等コンピューターで加工されたNeckやBodyに手を加えてくみ上げて行くことが大半ですが、Celinderはあえて一からハンドメイド、自分の技術に対する自信や誇りのみで楽器を製作して行きます(現在の製作本数は月に2本程度です)。それが、このCelinderという楽器に他のFenderスタイルの楽器では得難い独特の雰囲気と質感を与えているのだと思います。

時間や効率は勿論現代では優先せざるを得ないでしょうが、そういう時代に於いても頑に昔の方法にこだわり、かつ膨大なリペア経験から得たノウハウを盛り込んだ精度の高い楽器、それがCelinderです。

Neck 1pc. Quatersawn Birdseye Maple
Fingerboard “Rio” Rosewood w/ Bound Fingerboard (1966 Transition-style)
Body Denish Alder
color Daphne Blue
pickups C4JB
preamp CP3A

AURA 4

初入荷のCelinderのオリジナルテイスト満載のAURAモデルです。音は、まさに有機的かつ自然な暖かさを持っています。

楽器を軽量化するための理由などではなく(結果的に軽量な楽器になっていますが)、この楽器の設計コンセプトの為のセミホロー構造から導きだされている、ソリッドボディの楽器とは異なる独特の”自然な、余計な味付けのない鳴りとトーン”は絶品で、よくあるセミホローのものとは、全く次元の違う楽 器になっています。

また、Celinderという楽器ならではの究極的にストレスの無い、弾きやすさはこの楽器でも変わりませんし、手抜きのない、他の楽器工房では真似の出来ない独特の作りの良さも一級品です。

※デモ機につき価格についてはご相談ください

Neck 3pc. Aged Hardrock Maple
Fingerboard Quatersawn Macassar Ebony
Body Bubinga Top & Brazilian Mahogany Back
Finish Satin Acrylic
Hardware Black
Electronics Celinder CP-IV preamp with Celinder Custom Double Coil Pickups

JC4-LB

その丁寧な作りと相まって、Lake Placid Blueという色が大変多くの人に長く愛されている理由が再認識できるような美しい色合いをもったCelinderのClassic 4です。

Classicというモデルは、Celinderのオリジナルテイストよりも、むしろ昔ながらのFender Styleを徹底的に突き詰めたような設計の楽器ですが、よくある単なるコピーにとどまっていない、優れた楽器になっているところは、やはり製作者の Chris Celinder氏がただ者ではないことを示しています。また、ハカランダ指板にバーズアイメイプルネックに逆巻きのペグ、という仕様もなかなか面白いと思います。

手に取った瞬間の良さはもちろん、弾けば弾くほどどんどん育ってくれるポテンシャルが感じられる楽器です。

Neck 1pc. Aged Birdseye Maple
Fingerboard ‘Rio’ Rosewood w/ Matching Headstock
Body Alder (Lake Placid Blue)
Finish High-Gloss Acrylic for Body, “Vintage-oil” tint Acrylic & Satin Feel for Neck
Hardware Chrome
Electronics Celinder CP-II preamp with Celinder Custom EMG Pickups

PC4-VS

近年良質なプレシジョンベースを探すことは、良いジャズベース探すことと比較にならないほど困難ですが、CelinderのP Classic 4はそのような状況を一変することができる大変優れたものです。

元々、こちらからのオーダーではなく、Chris Celinder氏のおすすめということで、取り寄せさせていただいたものですが、正直ここまで良い楽器とは全く想像だにしておりませんでしたし、実際に何人かのプロの方に弾いていただきましたが、やはり同じような感想を持たれたようです。

ネックの質感や、逆巻きのペグ、ゴールドのピックガード、そしてVintage Sunburstのフィニッシュと、まさにClassicというモデル名にふさわしい楽器です。

LAを代表するスタジオミュージシャンであるFreddie Washington氏の楽器(彼はプレベとケンスミスで仕事をしています)を以前弾かせていただいたことがありますが、弦高はそれほど低くないのにも関わらず、いわゆるローアクションの楽器同様異常に弾きやすく、軽いタッチでもしっかり低音が出る(弦はKen SmithのBurner弦でした)ことに驚かさせられましたが、この楽器もそのような弾きやすさとトーンをもっている楽器です。また、これ新品?という感じのこなれた鳴り方がして、弾いていて大変気持ちの良い楽器です。

プレベは作りの粗さが良い、という方には向いていない、これ以上無いくらい丁寧に仕上げられた作りの良さ、と深みのあるサウンドはやはりCelinderならです。

Neck 1pc. Aged Hardrock Maple
Fingerboard Hardrock Maple and Face Black Dots
Body Alder (Vintage Sunburst)
Finish High-Gloss Acrylic for Body, “Vintage-oil” tint Acrylic & Satin Feel for Neck
Hardware Chrome
Electronics Duncan Antiquity II P-Bass