杞憂という言葉ほど、この楽器にふさわしい表現は無いでしょう。
33″スケールということで、弾き易さは向上しますが、それに反してLow-B弦の音程の不明瞭やパンチの欠落などが心配されますが、仮にこの楽器のサウンドが35″だと言われても多くの人は、一切の疑いを持たないでしょう。
それほどまでに強力なB弦を持ち、バランスのとれた楽器として仕上がっているのも、Chris Benaventeが、Body、および加工を全面的に請け負っているからに他なりません。
BenaventeのPreampの素晴らしさは、徐々に知られるところとなっていますが、例えばBass EQをフルブーストしたとしても、やり過ぎには決してならず、常に楽器が音楽的であるように的確にサポートをしてくれるものとなっています。
ローアクションを好み、3、4フィンガースタイルの弾き手に特化した楽器というコンセプトを持ち設計されたこのSL53 Seriesですが、そのポテンシャルの高さは、案外スタイルの限定を望ましいものとしていないようにすら感じます。
きらびやかで艶があり、力強いベースらしさにも事欠かない楽器です。
NECK | 3pc. Hardrock Maple (Bolt-on) |
FINGERBOARD | Rosewood |
BODY | Walnut Top & Mahogany Back |
FINISH | Polyurethane |
PICKUPS | Benavente Wide & Wide |
PREAMP | Benavente Original 3 Band EQ |