#676 SCD7K-RA

RedwoodとAshの組み合わせは、Exotic Woodを用いるメーカーの選択肢としてはポピュラーなものの一つですが、その割に特徴をつかみ難い楽器になってしまうことの多いもののように経験上感じます。

しかし、それが3000本以上もの楽器を弾いてきた者にとって、依然として新鮮な驚きを十分に与える個体と成り得ることを饒舌に語っているのが、Chris Benaventeです。

多様されている方法であることの理由を示すかのように、低域にはAsh独特の荒々しさ、高域にはRedwood特有の優しくアコースティックな響きを備えており、7弦ということでHigh-FやCの、物理的な弦の細さを感じさせない優れた楽器は、ラディカルすぎずに中庸の程よいポイントを突いた役割をアンサンブルにおいて果たしてくれるでしょう。

色の使い方や材料の組み合わせ方のセンスの向上や、細やかな作りなど日々進歩の見られるBenaventeは、常に楽器の本質としてもっとも重要なファクターを忘れてはならないということが、何をおいても重要であるということを作品を通じて伝えています。

Benaventeの個性は、ハイエンド楽器の持つ上品さに飽きている方には強くお薦めできるものとなっています。

NECK Bubinga & Maple (B-Type (C))
FINGERBOARD Maple
BODY Flame Redwood Top & Back with Ash Core
FINISH Benavente Custom Semi Gloss
PICKUPS Benavente Wide & Wide
PREAMP Benavente Original 3 Band EQ