#609 SCB7N-YW

透明感がありながら、美しく甘い歌うトーンが特徴です。

その脆さや柔らかさ故、製作に神経を要するBuckeyeのTonewoodとしての弱点をBackのWalnutが絶妙のバランス感覚でサポートするような製法を用いて製作されているこのSCB7Nは、低音弦側が引き締まり、高音弦は音量が大きいという、多弦楽器の理想型の一つを突き詰めたバランスを持っています。

Walnutは、Tonewoodとして申し分の無いクオリティを持っている素晴らしい材であることは疑いがありませんが、その広範囲に渡りピークを持つという特性が、扱い難さにつながることもあります。

しかし、材の選択や、製法に細心の注意をはらうことによって、実際Chris Benaventeがそこまで配慮し得るルシアーになったということですが、最良の多弦楽器にたどり着く手段の一つであることを確信させてくれるものとなっています。

Buckeye Topだけでなく、Brazilian Rosewood指板もまた、この楽器のコントロールのし易さに大きな貢献をしているようで、アタックのスピードや、全体のバランスをベテランのベースプレイヤーの好む、丁度良い、あるべき場所へとたどり着かせているようです。

NECK Wenge & Maple (B-Type (C))
FINGERBOARD Brazilian Rosewood
BODY Buckeye Top & Walnut Back
FINISH Benavente Custom Semi Gloss
PICKUPS Benavente Wide & Wide
PREAMP Benavente Original 3 Band EQ