PでもJでもなく、良く言えば何でもこなせ、悪く言えば、どちらも中途半端なスペシャリストにもなり得ない存在として敬遠されがちなPJ Layoutの楽器ですが、数多くの楽器全体の中で最も高い完成度を誇っている一つと断言できるのが、このDingwallのSuper PJです。
その恩恵を特に右手に顕著に感じる、相変わらずのバランスの良さが際立っている一方、コンプレッサーによる不自然さや、ダイナミクスの欠如などとは無縁の、一見相反する要素が音楽的に融合されています。
以前のものと比較し、部分的なマイナーチェンジが、ボディ形状やネックなどに見られますが、他の製作家からも一目置かれている、既に積み上げられた高い評価という現状にとどまらず、常に上を目指そうという姿勢を持って楽器製作を行っているからであり、また、このスタイルの楽器を修正・向上させるには、相当の勇気と決断が必要とされるのですが、Sheldon Dingwallが、そういう困難に立ち向かうことに一切に躊躇を感じていないのは、確固たる自信に満ちあふれているからでしょう。
それゆえ多くのユーザーを惹き付けるのです。
DingwallのSuper Jは、数多く存在する、同一のフォーマットに沿って製作された楽器の中でも、たどり着いた究極の回答の一つであり、このSuper PJに至っては、ModernとVintageを軽々と往復させてくれるだけの潔い力に溢れています。
NECK | 3pc. Maple & 5pc. Maple@ Head Stock |
FINGERBOARD | Morado |
BODY | Alder |
COLOR | Sunburst |
PICKUPS | Dingwall Original |
PREAMP | Glockenklang |
Hardware | Dingwall Original w/ 19mm String Spacing |