新規ブランドのD’Alegria DGF4です。ブラジルはおろか南米の楽器は今までに触ったことがありませんでしたが、大変驚かさせられるクオリティの高さを誇る楽器です。
Fenderスタイルで有名な楽器の大半は、現在NC等コンピューター制御によって制作されるものが大半ですが、Fenderのボディシェイプを持ちながら手にした瞬間にこれほど温かみが感じられる楽器も少なく、同じくハンドメイドにこだわり楽器を製作しているCelinderに通じるものがあります。
米国や欧州の楽器とは異なるテイストを多分に含んでおり、”かわいらしさ”という要素もこの楽器にはあるように感じます。
サウンドキャラクターは、彼らがFreijoボディはヴィンテージサウンドを生み出すとWeb Site上で説明しているように野太く、60年代の楽器の雰囲気を多分に含んでいながら、Baby Bassを連想させるものです(このあたりはさすがはブラジルの楽器と言えるでしょう)。
一方、これまで私が知っているどのネック材よりも頑強なIpêの指板とネックゆえの早い立ち上がりの音と、軽いタッチでも抜けてくる鳴っている楽器特有のサウンドは、今まであまり体験したことの無いものでした。
ブラジルという環境で入手できる材やパーツ類は、日本や欧米と異なり、かなり限定されたものがあるようで、ある意味制限がある中での楽器作り、を強いられるようですが、そういう中であってもこのような驚くような楽器を製作できるということが、ブラジルのミュージシャンと、そこに携わる人間たちのクオリティの高さを証明しているように思えます。
NECK | 1pc. Ipê |
FINGERBOARD | Ipê |
BODY | Freijó |
COLOR | Natural |
NUT | Brass |
FINISH | High Gloss Lacquer for Body / Oil for Neck |
PICKUPS | EMG-Hz |
PREAMP | D’Alegria JB |