#853 AE5 Steve Swallow

その楽器以外の全てを処分して、この1本だけで生涯をすごして行きたいと思わさせられる時がありますが、このAE5 Steve Swllowはそういう強い衝動を与えます。

AE5 Steve Swallowは、これこそが自らの音楽を完成させてくれる”不動”であり、弾き手のアイデンティティに強烈に迫る自我を備えているものであると、直感させてくれる意識に訴える楽器ですが、それを感じるのは私だけではないはずです。

人間の持つ多様な完成や、経験に基づく風情、感情の機微など、あらゆる意識の起伏を音に盛り込める楽器であり、世の中に存在する数々の美しいメロディーを奏でてみたいと思わせてくれます。

その一方、本来の役割を果たすやいなや、アンサンブルの大きな礎へと瞬時に変化し、何をどう弾いても音楽として成立させてしまえるだけの力にも溢れている楽器です。

NECK 1pc. Aged Mahogany
BODY Spruce Top & 2pc. Mahogany Back
COLOR Natural
FINGERBOARD Rosewood
PICKUPS & PREAMP EMG Piezo & Citron Custom

#852 AE5-AA

アコースティックとエレクトリックの融合に関して、世界の頂点に位置する製作家であるHarvey CitronのAE5です。

地面を一歩ずつ、しっかりと踏みしめながら確実に前進し続けるような感覚のある堅実なトーンは、特に他のアコースティック楽器との混ざりの良さに出色を見せ、繊細な音楽であっても電気的な手助けがあたかも一切存在していないかのような錯覚を弾き手は勿論オーディエンスにも与えます。

アンプラグド状態のサウンドは明瞭にフォーカスされた、芯のある力強いものですが、それがアンプを介すことにより、無限の表情をトーンに与えるため、限定された使い方を持たない、弾き手の望む方向に楽曲を導く大きな理由となっています。

Harvey Citronは、すでに楽器製作を40年程行っている大ベテランですが、こういう作家と同じ時期に生き、実際にその”選ばれた人間の手による作品”に触れることができるということは大変幸運なことだと思わずにはいられない、そういう楽器です。

NECK 3 Piece Laminated Aged Mahogany & Tiger Maple
BODY Spruce Top & 2pc. Mahogany Back
COLOR Antique Amber Burst
FINGERBOARD Morado
PICKUPS & PREAMP Citron Original Magnetic & EMG Piezo

#362 AE5 Steve Swallow

主にアンサンブルにおいて本領を発揮する楽器がベースですが、ともすれば、この楽器の音だけでオーケストレーションを成立させてしまえるような力を感じます。

根底に存在しているものは、弾き手にある種の負荷を強い、それが”雰囲気”を生み出す事もあるアコースティック楽器に属するものですが、実際には、手に取った瞬間から奏者を別次元にいざない、まるで自分で歌っているかのような錯覚と、驚異的な弾きやすさを兼ね備えたものであり、Harvey Citronの魂と矜持を感じる超一流の楽器です。

このタイプの楽器は、音楽のスタイルを限定してしまうことも往々にしてありますが、これ自体がエレクトリックベースという枠組みを軽々と飛び越えてしまっているように、幅広い種類に対して、躊躇無く”共に駕籠を担ぎ、何かを変えて行こう”と臨ませてくれる楽器です。

NECK 1pc. Aged Mahogany
BODY Spruce Top & 1pc. Mahogany Back
COLOR Natural
FINGERBOARD Rosewood
PICKUPS & PREAMP EMG Piezo & Citron Custom

#705 AE5 Steve Swallow

Acoustic / Electric Styleの楽器としては、他の追随を許さない圧倒的な楽器です。

この楽器は、35″スケールというCitronの多弦楽器の標準仕様に加えて、あらたに弦間ピッチを17mmという新しいスペックを持っていますが、これはベースコレクションの岡崎氏のアイディアであり、彼がやはり慧眼の持ち主であるということを改めて感じました。

今までのAE5とは異なった個性を持っていながらも、音と弾き易さが完全なる形で両立された本機は、Harveyの作る楽器の完成度の高さと、様々なリクエストに応えつつ、高みにまで確実に辿り着かせることのできる優れた製作家であることを雄弁に語っています。

この楽器から得られる感動は、普段36″のCitronを弾いている私からしても、忘れ難いものとなっています。

万人の耳に普遍的な心地良さをもたらす音色は、充実した低域だけでなく深みと温かさ、そしてきらびやかさをも持ち合わせており、その全てが琴線への躍動的な訴求力を持っており、弾き手、製作者、聴き手、そして音楽の全てを調和させます。

NECK 1pc. Aged Mahogany
BODY Spruce Top & 1pc. Mahogany Back
COLOR Natural
FINGERBOARD Rosewood
PICKUPS & PREAMP EMG Piezo & Citron Custom

#569 AE5 Steve Swallow

36″、Narrow NeckのSteve Swallow氏と同じスペックをベースにしながら、Neck Pickupの搭載など、細部に加えられたアレンジが特徴の楽器です。

ミュージシャンに対して、どんなジャンルの演奏しているか?という漠然な質問は、良くあるものですが、これはそもそも良い音楽、もしくは演奏者にとっての良いと思われる音楽を本人は演奏しているわけですから、それはあまり意味を持っていないことが多いことがほとんどです。

Citronの楽器も、全く同じことが言え、Acouctic/Electric Styleを持っていながらも、それはあくまで見た目の問題でしかなく、使ってみれば瞬時に分かることですが、通常こういうタイプの楽器では対応力の限界を感じる音楽に於いて尚、強力にベースの役割を果たしてくれ、これはただただ驚愕としか言いようのないものです。

Harvey Citronは、優れた製作者の中でも常に一目置かれる存在ですが、30年以上一つの事柄に真摯に取り組み、また人生を捧げてきた職人の技と芸術を感じます。

アンサンブルに於いて音数を増やしたいという欲求から解き放たれたり、弾いても弾いてももっともっと弾いていたいと切望させてくれる楽器は、それほど多くはありません。

NECK 1pc. Aged Mahogany
BODY Spruce Top & 1pc. Mahogany Back
COLOR Natural
FINGERBOARD Rosewood
PICKUPS & PREAMP EMG Piezo & Citron Custom

#504 AE5 Steve Swallow

Harvey Citronが世界最高の楽器製作家の一人である事を雄弁に語っている楽器です。
厚めのボディながら、コンター加工と適度なバランスによって、からだに非常にフィットし、弾き手にとってのストレスを様々な要素をもって絶妙に排除しています。

ハイエンドと、低い価格帯の楽器の差は、もちろんいくつもありますが、やはりこのAE5が持っているようなオーラは、一朝一夕に持ち得るものでは無いと思います。

高域は、この構造をとっている以上あまり持ち得ていないのですが、にも関わらず、アンサンブルでは、あたかも、それがレコーディングされたものであるかのように、太く、温かく、そしてクリアーに響き渡ってくれます(自分自身でもSteve Swallow 5を使っており、この別格の良さは、出来るだけ多くの方に味わっていただきたいと思っています)。

叙情的にささやき、時に力強く主張するトーンは、人生の喜怒哀楽を音楽を通じて表現する為の近道でもあり、オリジナリティにあふれるものでありながら、決して奇を衒う事無く、オーソドックスに全てをこなす事の出来る、本物の楽器ならではでしょう。

Harvey Citronが世界最高の楽器製作家の一人である事を雄弁に語っている楽器です。
厚めのボディながら、コンター加工と適度なバランスによって、からだに非常にフィットし、弾き手にとってのストレスを様々な要素をもって絶妙に排除しています。
ハイエンドと、低い価格帯の楽器の差は、もちろんいくつもありますが、やはりこのAE5が持っているようなオーラは、一朝一夕に持ち得るものでは無いと思います。
高域は、この構造をとっている以上あまり持ち得ていないのですが、にも関わらず、アンサンブルでは、あたかも、それがレコーディングされたものであるかのように、太く、温かく、そしてクリアーに響き渡ってくれます(自分自身でもSteve Swallow 5を使っており、この別格の良さは、出来るだけ多くの方に味わっていただきたいと思っています)。
叙情的にささやき、時に力強く主張するトーンは、人生の喜怒哀楽を音楽を通じて表現する為の近道でもあり、オリジナリティにあふれるものでありながら、決して奇を衒う事無く、オーソドックスに全てをこなす事の出来る、本物の楽器ならではでしょう。

NECK 1pc. Aged Mahogany
BODY Spruce Top & 1pc. Mahogany Back
COLOR Natural
FINGERBOARD Rosewood
PICKUPS & PREAMP EMG Piezo & Citron Custom

#499 CB5 Custom

Jazzの批評の中には、エレクトリックベースによる演奏をJazzと認めない風潮もありますが、にもかかわらず、最高の評価を長年に渡って得続けている数少ない演奏家がSteve Swallowです。

Citronは、エレクトリック楽器であっても十分にストレートアヘッドなJazzにおいて通用するということを革新させてくれるものであり、 Steve Swallowという稀代の演奏家/作曲家は、まさにその体現者に他なりません。

Harvey CitronとSteve Swallowのコラボレーションはすでにながいものとなり、彼が現在弾いている楽器は、その第4世代になっています。

このCB5 Customは、 その第2世代と同一のものとなっており、初代と現在のAEの橋渡し的な存在となっています。

スペックとしては、36″ Narrow Neck、Honduras Mahogany 1pc. Body & Neckということで、Steve Swallow氏の求めるスペックのほとんどをすでに持ち合わせており、他のAEと比較してみることで、いろいろ興味深い事実が浮かび上がってくるように 感じます。

Harevyの作るピックアップは、本人の人柄を反映したかのごとく、温かく深みのあるトーンを演出しますが、このCB5に搭載されているピックアップ は、この楽器に合わせてアルニコ磁石と、独自のワイヤリングで製作されており、それもこの楽器の個性の確立に貢献しているように思われます。

サウンドは、往年の銘記として知られている1つのピックアップを搭載した楽器のようでもあり、Mahogany Neckの古い楽器のようでもある、何とも味わい深く、琴線に響くものとなっています。

NECK 1pc. Aged Mahogany
BODY Flame Maple Top & 1pc. Mahogany Back
COLOR Amber Burst
FINGERBOARD Rosewood
PICKUPS & PREAMP Citron Original Magnetic &Aguilar OBP-1

#490 AE5

美しい端正なスプルースと、1pc. MahoganyのBodyとNeckを持った素朴で自然なトーンが大変に魅力的な一流の楽器です。

材、ピックアップ、製法、塗装、構造、その全てに確実な必然性を感じるという事は、あまり無いのですが、その数少ない例がこのCitronの楽器であ り、例えば、Citorn自身の製作するピックアップはもちろん、EMGのPiezo Pickupなどもこの楽器だけの為に用意された、それぞれが1つの方向をまっすぐに向いています。

一見広めには見えますが、楽器製作経験をすでに35年以上有しているHarvey Citronによって長時間の演奏でも、疲れを感じさせないものとなっており、ダイナミクスの付けやすい趣味性のあるものではなく、ミュージシャンの為の 実践的な楽器となっています。

AE5自体の生鳴りも素晴らしさは、まさに、意味のあるホロウボディ構造によるものであり、EQ無しでも、逆に積極的な活用をしても、確実な結果を残せます。

また、この構造では珍しいハウリングに対する強さは、場所や音楽のジャンルに対しての汎用性の高さに繋がっており、驚かれるかもしれませんが、例えば、 スラップ奏法でも十分すぎるほど使えるトーンが飛び出てくる等、エレアコの限界を超えている楽器です。

現在Citronを自分自身で使っておりますが、エレアコ(英語ではAcoustic Electricと言います)は、サブとして考えられているかもしれませんが、ここまでの楽器になると、もはや構造がどうだとか、材がどうだとかは、案外 小さい問題になってくるのかもしれません。

NECK 3 Piece Laminated Aged Mahogany & Highly Figured Tiger Maple
BODY Spruce Top & 1pc. Mahogany Back
COLOR Antique Amber Burst
FINGERBOARD Morado
PICKUPS & PREAMP Citron Original Magnetic & EMG Piezo

#363 Steve Swallow Signature Model

今までに触れて来た1000を超える楽器の中でも印象深いものはもちろんたくさんありますが、この本人と同仕様のSteve Swallow Signature Modelは、忌憚無く申せば、今年1番の感動を与えてくれた楽器です。

ダブルベースから、完全にエレクトリックへとスイッチし、Legend中のLegendであるKeith Jarrettからの演奏の誘いを断った唯一の演奏家であるSteve Swallowの芸術性をあますことなく体現すべく生み出されたこの楽器の生み出すトーンは、筆舌に尽くし難く、抗し難い魅力に溢れる’音楽’そのもので あるといえ、その魔力の深淵を垣間見せています。

弾き手はもちろん、共演者、聴衆の全ての心に何かを刻むことのできる楽器はそう多くはないでしょうし、個人的には、なぜ音楽を続けているのか、という疑 問に対しての回答をあたえてくれたように感じます。

NECK 1pc. Aged Mahogany
BODY Spruce Top & 1pc. Mahogany Back
COLOR Natural
FINGERBOARD Rosewood
PICKUPS
& PREAMP
EMG Piezo & Citron Custom

#221 AE5 Steve Swallow 5

2006年のPat Methenyや、Gary Burtonとの来日公演や、John Scofieldとの活躍等、老いてますます盛んという言葉がぴったりの、Steve Swallow氏のSignature Modelです。

Steve Swallow氏は、この楽器に至るまでにF Bassや、Parker、そしてCitronのAE5と何度かメインとなる楽器を持ち替えてきており、そこには彼の求めるものが一貫して感じられますが、この自身の名前を冠した楽器の誕生によって、その長い度はひとまず終着点を迎えたのではないかと思います。

“究極”という言葉はすでに使い古された感もありますが、あえてこの言葉を使いたい、というか、用いざるを得ないような楽器で、ダブルベースはもちろんチェロや、ナイロン弦を使用するアコースティック楽器の琴線に触れる美しさが凝縮されたような絶品のトーンがここにあります。

独特のボルトオン構造に加え、1ピースのホンジュラス・マホガニーをくり抜いた構造、同じく1ピースマホガニーのネック等、一見シンプルながらも、十分に考え抜かれたスペックになっており、Harvey CitronとSteve Swallow両名の、人生の酸いも甘いも噛み分けた経験豊富で温かみのある人柄を反映させたような、彼らにしか製作できない唯一無二の言葉では表現し難い楽器になっています。

実際にSteveが使用するAE5は36″、ナロー・ピッチですが、この楽器は、35″、19mmワイド・ピッチとなっています。数字だけで見ますと、大きな楽器のように感じられますが、それこそ33″の楽器を弾いているのではないかと錯覚させてくれるような素晴らしいプレイアビリティも大きな特徴です。

NECK 1pc. Aged Mahogany
BODY Spruce Top & 1pc. Mahogany Back
COLOR Natural
FINGERBOARD Rosewood
PICKUPS
& PREAMP
EMG Piezo & Citron Custom