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その物理的な大きさを無視したかのような、Mojoのある楽器であり、例えばトーンを絞ったとき等に、その存在のありがたさを強烈に感じます。

Vintage楽器を模すということでは、当時の技術や製法をそのまま導入すれば良いのかもしれませんが、現実的な問題として、価格とクオリティのバランスの維持が難しくなり、ともすれば、量産の低価格帯の楽器と何ら変わらないもものとなってしまいます。

Jimmy Coppoloという製作家の知識は膨大であり、領域外である、量産楽器に適するネックの製作方法はもちろん、非フェンダースタイルの楽器に於ける最適な方法など様々なものに精通しており、その広い見聞の中で見いだしたベストな手法を自身の楽器に持ち込んでいます。

例えば、Ken SmithやGeorge Furlanetto、Harvey Citronなどの大ベテランは勿論、若手の白眉であるCarey Nordstrandなども共通した認識として持っているものですが、若手製作家が数多く出現している昨今では、Jimmy Coppoloのそれはより突出したものとして私の眼には映ります。

良い楽器の製作には、機材や材料、知識と経験など様々なものの、そのどれもが必要不可欠となりますが、製法や構造だけではなく、ピックアップ、塗装など、その全てにおいて分かっている製作家によって世に送り出されている楽器が、Alleva-Coppoloです。

NECK 1pc. Hardrock Maple
FINGERBOARD Rosewood
BODY Alder
COLOR Aged Olympic White (Lacquer)
PICKUPS Alleva-Coppolo Homemade