#686 RA5-CA

電気的な補助を必要とするエレクトリックベースであっても楽器である以上は、経験則に基づく審美眼によって選ばれるべき材の品質は否応無しに最終的な出音に影響してきます。

このRA5はアンプをつながなくとも、十分にその素晴らしさが伝わってくるもので、それはまさに良い材の賜物と言うほかありませんし、アンプを通すことで、その何倍もの大きさの質量を感じるトーンは感動的で、特に難しいことなどせずに、その音の良さだけで心拍数が上がります。

軽いタッチでも一つ一つの音に、ベースらしい分厚さとテンションがあり、安定したネックに起因する強力なLow-B弦の響きも最高であると断言できます。

Alleva-Coppoloは、Ken Smith同様、弦のブランドに大きく左右されずに常に一定のクオリティを創出する楽器の一つですが、これもまた自社のAlleva-Coppolo弦との相性は当たり前ですが限りなく良好で、特にSlap時に多大な恩恵を弾き手に与えます。

Pickupは自らの手で巻き、Preampも自分の為に開発しているJimmyが次にこだわったのが弦ですが、その理由も、このRA5を弾くと非常に分かりやすいものとなります(楽器のカラーによっては、時折他社製の弦が張ってあることもありますが、それも楽器自体のクオリティに自信があるからこそなせることでしょう)。

どこを弾いても常に自分が歌っているかのようなVoiceがあるこのRA5を介して、オリジナルの素晴らしさや、長年支持されている理由を感じます。

NECK 1pc. Hardrock Maple
FINGERBOARD Rosewood
BODY Alder
COLOR Candy Apple Red (Poly)
PICKUPS Alleva-Coppolo Homemade
PREAMP Alleva-Coppolo Homemade