#466 KBP4-SB

“鳴る”という表現には様々な見解の存在や、弾き手の感覚や経験に拠る表現の為か、今ひとつ当を得ず、酷いケースでは単なる売る為の常套句として使われている場合も見かけますが、もしVintageの本当に良い個体が持っているViberationを指すのであれば、このKBP4は、それがある楽器と言えるでしょう。

Toneの加減で全体の音量感が変わってしまう事もなく、丸く弾力のあるトーンは、かつて所有していた私から申し上げますと、まさにそのもののサウンドに他なりません。

近年人気が出て来ているP Styleの需要に合わせて、様々なメーカーが応えていますが、どうしてか?と聞かれると正直困ってしまうのですが、それらとは一線を画していることは容易に分かる楽器です。

良質の材料の選択に心血を注いだ結果、Neckは頑強で新しい楽器ならではの良さがありますが、雰囲気に特有の脆さが見事に盛り込まれており、実直で力強さを感じます。

弾きやすさはあるのですが、弾き手に決して媚びている感じがなく、それだけに仲良くなれた時には間違いなく一生添い遂げてくれるであろう、そういう素晴らしい楽器です。

NECK 1pc. Hardrock Maple
FINGERBOARD Rosewood
BODY Alder
COLOR Sunburst (Lacquer)
PICKUPS Alleva-Coppolo Homemade
PREAMP Passive