楽器の調整は毎日に行っておりますし、お客様の楽器に関しても頻繁に行わせていただいておりますが、ベストのセットアップは、本来はそのお客様自身でないと出来ないのでは、と感じる事もあります。ただし、ハイエンド楽器は、無数に存在するであろう”良いセットアップ”に対するポテンシャルの高さが存在していると思います。
そういう観点でこのSL5-TRを考えますと、調整のしやすさ、扱いやすさ、弾きやすさ、そして音、というあらゆる点で非常に高い点数を付ける事のできる、弾き手に対する親切心に溢れた楽器だと言えます。
Benaventeも本格的に工房を構え、世にその才能を問い始めてから早くも10年が経過することとなりましたが、Standard Plusは確立しつつあるChris Benaventeのコンセプトを分かりやすい形で提示した集大成の一つと考える事ができます。
HB Pickupを搭載した楽器が求められる理由はいくつもありますが、このSL5にはそれに対する回答がいくつも適切な形で盛り込まれています。
おとなしくない暴れるE弦や、34″ながら十分すぎるほどタイトで強力なLow-B弦等、このStandard+を、素直に気にいってしまう理由がたくさん備わっています。
(Standard+ Seriesは、米国でリリースされているStandard Seriesのアップグレードヴァージョンです。)
NECK | 3pc. Hardrock Maple (Bolt-on) |
FINGERBOARD | Rosewood |
BODY | Flame Maple Top & Alder Back |
FINISH | Polyurethane |
PICKUPS | Benavente Original Wide |
PREAMP | Audere Audio 2 Band + Tone |