楽器のサウンドを決定する要素は複数ありますが、指板やネック材は、ボディの材質よりも大きい比重を占めると場合も少なくないように思います。
ヨーロッパのハイエンドコントラバス用の材”Pear”をネック(Knooren氏によりますと、25年から30年は自然乾燥が施されているそうです)に使用したこの楽器は、暖かく、かつ重厚なキャラクターをもっており、このフレットレスベースのサウンドをまさに私の望んだ方向に導いてくれたと思います(NeckとBodyも1pc.です)。
また、特筆すべきはボディバランスです。例えばFenderは、12フレットの上近辺にアッパーホーンがくるように設計されていますが、この楽器はそれが9フレットの上に来るように設計されています。このことにより、ストラップを使用すると楽器がやや縦になるようになり、きわめてコントラバスに近いフィールで演奏できます。
コントラバスの感覚をもったフレットレスベースとしては、間違いなく最高の1本です。
NECK | 1pc. Pear |
FINGERBOARD | Black Ebony (28th Fretless) |
BODY | Platanus 1pc. Body |
ELECTRONICS | Knooren Custom Pickups with Aguilar OBP-3 |