存在感のある散らないタイトなボトムと、大変長く、かつピックアップによる人工的な減衰感のない、自然な長いサスティーンは、いつもながら感心させられます。
クリアーな音色を持ちながら、アップライトベースを彷彿とさせる、まろやかな色気のある”良いトーン”を持っている楽器に仕上がっているのは、この楽器のCrotch Walnutの木目によるものだと思いますが、これもコントラバスに精通しているKen Smith氏ならではです(Ken Smithは、楽器完成時の最終的な音のバランスを考慮して、Top & Back材の木目、Core材の重量、Veneerの種類等を決定して行きます)。
いわゆるOil Finishといっても各メーカー使用するオイルの種類やその方法は様々ですが、Ken Smithでは、材によって使用するオイルや手順を変え、かつ少なくとも10回程、時間をかけて仕上げて行きますので、こういった手間を惜しまないことが、何年か弾いた時にこの楽器に表れてくる、製作されて100年以上経過しているアンティーク家具のような渋みと何とも言えない高級感を醸し出しているのだと思います。
アンサンブルで機能する完璧で美しい楽器です。
NECK | 5pc. Aged Hardrock Maple & Bubinga w/ Graphite Inlaid Bars |
FINGERBOARD | Macassar Ebony with M.O.P. Side Dots |
BODY WINGS | AAAA Crotch Walnut Top & Back |
CORE | Highly Figured Tiger Maple Core |
CENTER BLOCK | Figured Tiger Maple |
FINISH | Classic Hand Rubbed Dutch Varnish over Stradivari Gold Oil (Ken’s Secret Sauce) |
HARDWARE | Gold |
ELECTRONICS | Series/Parallel Switches with Smith B.M.T. 3 Band EQ Circuit and Smith Custom Bass Hambucking Soapbar Pickups |