もはや誰もこれがオイルフィニッシュとは思えない程美しく改良されたフィニッシュが、美しいTiger Mapleをさらに引き立てています（Ken Smithでは、オイルフィニッシュの工程だけでも約一ヶ月程かけて丁寧に仕上げて行きます）。
粒のはっきりした、スピード感のある、いかにもBolt-onという楽器のサウンドが、このTiger MapleとAfrican Mahoganyの明るくパンチのあるサウンドに大変マッチしています。ただ、その特性もSolid Body Wingsでは得られないKen Smithならではのものがあり、”良さ”を随所に見いだせる楽器です。
ボディの振動の仕方も（White Tiger ModelはBolt-on, Neck-thruに限らずいつもですが）、新品とは思えない気持ちの良いものがありますので、プライされている楽器が接着剤などにより鳴らない、と思われている方にはぜひ弾いていただきたい１本だと思います。
また、アタックとスライドの高域の成分に大変艶があり、スラップのサウンドも太いミッドレンジに、切れ味を伴ったサウンドになっています。弾いていると程良いテンション感が感じられ、その弾力のある感覚がそのままアンプを通したサウンドでも聴き取れます。
Ken Smithという楽器全てに共通することですが、Active / Passiveの音質差が良い意味でなく、自然な感じがあり(Activeサーキットを通しても尚Passiveのニュアンスが感じられる楽器は少なくないと思います)、これもKen Smith氏が常々口にしているように’Genuine Musical Instruments’にこだわりつづけているからだと思います。
最近、数千ドル以上という非常に高い値段をつけているにも関わらず、信じ難いことですが、材の確保からその木工の主たる部分を外注に切り替えているメーカーの話も聞きますが、Ken Smithは木材の仕入れから、最終のセットアップまで、その全てを自らの手で手がけることによってユーザーの方々に誠意のこもった”楽器”を作り続けることができるのだと思います。
| NECK | 3pc. Aged Hardrock Maple w/ Graphite Inlaid Bars |
| FINGERBOARD | Macassar Ebony with M.O.P. Top & Side Dots |
| BODY WINGS | 3A+ Tiger Maple Top & Back |
| BODY CORE | African Mahogany |
| CENTER BLOCK | Figured Tiger Maple |
| FINISH | Classic Hand Rubbed Dutch Varnish over Stradivari Gold Oil (Ken’s Secret Sauce) |
| HARDWARE | Black |
| ELECTRONICS | Series/Parallel Switches with Smith B.M.T. 3 Band EQ Circuit and Smith Custom Bass Hambucking Soapbar Pickups |