ケースを開けた瞬間に、驚かされた楽器です。ケンスミスは例えば、オイルフィニッシュであれば、その手法や使用するオイルを毎月改良し、より良い方向へ変化させているのですが、この楽器はその”現状に留まらず、常により良い楽器を製作する”というケンスミスの姿勢が如実に伝わってくる楽器でした。フレットの打ち方や指板まわりはもちろんボディのカービングまで全ての面において、文句のつけようが無い丁寧すぎるくらい丁寧に製作されています。
20年程シーズニングされたアルダーをコア材に使用している為、そのトーンは60年代のフェンダーが持っている音楽的なテイストを含んでいつつ、スミス独特の洗練された感じを持っていると言えます。
Low-Bはいつもながら明瞭なピッチ感をもっていますし、全体的な音はパンチがあり、どんな分厚いアンサンブルでも前に出ていく音を持っている楽器です。
NECK | 3 Piece Laminated Aged Hardrock Maple |
FINGERBOARD | Quatersawn Flame Morado (Pau Ferro) with Mother of Pearl Side Dots |
BODY WINGS | Black Walnut Top & Back |
CORE | Alder |
FINISH | Classic Hand Rubbed Dutch Vernish over Stradivari Gold Oil |
HARDWARE | Gold |
ELECTRONICS | Smith B.M.T. 3 Band EQ Circuit and Smith Custom Bass J945 Pickups |