Ken Smithに於けるMacassar EbonyとMahoganyの組み合わせは、デザインの1:1.1618のような完璧なトーンを生み出すのと同時に、全体のバランス感覚にも波及していき、おそらくKenは狙っているとは思いますが、その良さが随所に表れるものとなります。
そしてそれは、弾き手にとっては、長く付き合えば付き合うほど切実感じるものとなり、色々な楽器を一通り試したあとで、やはり楽器とはかくあるべきと思わせてくれるものとなります。
Macassar Ebony Topに由来する明瞭なアタックと自然な減衰を伴ったサスティーンは、エレクトリックベースというよりも、良い弦楽器の王道と評するべきものであり、楽器の欠点を弾き手がカバーするという行為とは縁遠いバランスの良さに繋がっているようです。
弾き手が全ての出音に責任を持つという、プロとしては当たり前の事象をより卑近なものとして感じさせる一方、それによって音楽が、音楽足り得る事を認識させてくれる楽器でもあります。
NECK | 5pc. Aged Hardrock Maple & Morado w/ Graphite Inlaid Bars |
FINGERBOARD | Macassar Ebony with M.O.P. Top & Side Dots |
BODY WINGS | Macassar Ebony Top & Walnut Back (5pc.) |
BODY CORE | Bolivian Mahogany |
FINISH | Hand Rubbed High Gloss Catalyzed Lacquer over Stradivari Gold Oil (Ken’s Secret Sauce) |
HARDWARE | Gold |
ELECTRONICS | Series/Parallel Switches with Smith B.M.T. 3 Band EQ Circuit & Smith Custom Bass Hambucking Soapbar Pickups |