ケン・スミスという楽器は、多弦ベースの製作と同時に、良質のアクティブサーキットを積んだ楽器のパイオニアとしても知られていますが、Ken Smithが”Active Circuitはあくまで保険にすぎない”、と語っていることが大変に良く分かる、EQいらずの完成された楽器です。
Walnutという材は、優れたトーンウッドとして海外ではポピュラーであり続ける、素晴らしい材ですが、ここ日本ではあまり良いイメージがないようです。
いくつか理由は考えられますが、今までにWalnutの楽器を製作して来た国内のメーカーが何らかの理由で使い方を間違えていたか、もしくはWalnutという材自体が、欧米のメーカーが使用しているものと違うものであったなどでしょうか。
私の観測は個人的なものですので、正しいかどうかはわかりませんが、少なくともこのBSR4M-Wはもちろん、Walnut Solid Bodyのスミスは、艶があり、どっしりとしており、エレクトリックベースという楽器にとって、それが最良の選択肢の一つであるということを明快に示してくれるということは歴然とした事実です。
以前よりプレシジョンベースらしさのあったスミスですが、シングルコイルピックアップとしても機能してくれる新しいピックアップにより、”らしさ”の向上が見られます。
ジャズベーススタイルを志向した楽器は、数多くありますが、その中でもモダンな資質を兼ね備えたベースの非常に良質な楽器です。
NECK | 3pc. Aged Hardrock Maple |
FINGERBOARD | Morado (Pau Ferro) with M.O.P. Top & Side Dots |
BODY WINGS | Virginia Walnut Solid Body |
FINISH | Classic Hand Rubbed Dutch Varnish over Stradivari Gold Oil (Ken’s Secret Sauce) |
HARDWARE | Chrome |
ELECTRONICS | Series/Parallel/Tap Switches with Smith B.M.T. 3 Band EQ Circuit & Smith Custom Bass Hambucking Soapbar Pickups |