Neck:
十分な自然乾燥を施された柾目のタイガーメイプルに目の詰まった柾目のマホガニーという希少材を贅沢に使用した3ピースネックは、あたたかく深いアコースティカルのサウンドを形成する上で非常に重要な役割を果たしており上記の理由から強度も高く、非常に安定した弾きやすいネックになっています。Low-B弦に関してもシトロン氏の手で時間をかけて丹念にオイルフィニッシュされたネックにより音の散らない他のG~E弦と同じようにバランスの良いあたたかみのあるクリアーなトーンをもっています。
Fingerboard:
シトロンでは、強度のことを考慮しネック同様全て自然乾燥のみを施したモラードやエボニーを指板として使用し、それらの材は全て高価な柾目材になっておりネックの強度を高めるのに貢献しております。
Body:
曲げて張り合わせるのではなく丁寧に手作業でくり抜いた厚みのあるキューバンマホガニーボディに端正で美しいフィガードスプルース(キルテッド/タイガーメイプルも使用できます)をトップ材として使用し、サウンドホールもモラードで製作されている等まさに究極のハンドメイドベースと呼ぶに相応しい贅沢な作りになっています。ホロウボディの構造もただボディをくり抜いてトップ材をはりつけているのではなく、そこには30年以上アコースティック/エレクトリック楽器を作り続けているシトロン氏の偉大な経験と高度な技術が存在しており、その優れた工夫はリック・ターナーやロブ・アレンをはじめとする他の多くの楽器メーカーの手本になっています。希代の名ベースプレイヤーであるスティーブ・スワロー氏をも納得させたアコースティックとエレクトリックの融合による本物の音がシトロンにはあります。
Bridge:
シトロンでは、完全手作業で削り出したモラードのブリッジを使用しており、それぞれのブリッジがアコースティック楽器としては珍しくセパレートタイプになっています(オプション扱いです)。これにより微妙なイントネーションや音色を楽器本体自身で変化させることができます。またピエゾピックアップを内蔵したこのモラードブリッジがリッチで太く深いアコースティックベースを彷佛とさせる自然な音色を生み出します。
Electronics:
シトロンのAEシリーズは、弾き手が本当に望む音をどんな状況でも正確に再生することを目的としており、その結果非常に幅広いサウンドメイキングを可能にしています。基本的には1マグネティック+ピエゾピックアップ、もしくは2マグネティック+ピエゾピックアップの2種類用意していますが、シトロン氏の楽器は大量生産のメーカーと異なり完全に1本単位で設計される為、エレクトロニクスの部分はもとよりフレット数やインチ数、ピッチ等カスタムオーダーを可能にしています。
下記はエレクトロニクスの一例です。
- master volume
- blend between magnetic pickup(s) and piezo(s)
- two magnetic pickup models blend between magnetic pickups
- stacked mid range cut/boost with sweep for magnetic pickup(s)
- stacked treble & bass for magnetic pickup(s)
- stacked treble & bass for piezo(s)
- mono/stereo mini switch
(上記のパターンではトータルで9つのコントロール及び、1つのミニスイッチ(ステレオケーブルを使用し、マグネティックとピエゾピックアップそれぞれを独立して出力できるようになります)という組み合わせですが、よりシンプルにすることも可能です。)