世界最高の木工技術とベースプレイヤーとしてのセンスを持ち合わせた新進気鋭のルシアー”クリス・ベナベンテ”が完全手作業で製作するハンドメイドベース、Benavente Guitars。
卓越した木工技術の持ち主クリス・ベナベンテが丁寧に1本単位で製作する楽器は、彼のベースプレイヤーとしての経験も活かした、演奏家が必要としている完成度の高さと、細部まで神経の行き届いた仕事が感じられる美しいインレイや、自作の木製ピックアップカバーやノブ、そして高度なラミネーション技術からも分かる、非常に高い木工技術の結晶です。
アメリカでは近年若く、素晴らしい個人ビルダー達が台頭してきておりますが、Benaventeはすでに彼らたちにも真似されるようになっており、そういう若いビルダーのなかでもずば抜けた才覚を持っている、比類の無い天才肌の職人と言えます。
若いビルダーの多くの楽器に共通している点は、見た目は綺麗で、それはそれでもちろん良いのですが、”楽器”にもっとも大切な、本質的な部分が欠けているものも少なくありません(しかし、それは経験不足によるものが大きい要因です)。しかし、クリス・ベナベンテは、元来大変優れていた木工技術に磨きをかけるのと同時に、オリジナルのアッセンブリーの開発にも精力的に取り組み、結果、現在ではオリジナリティとアイデンティティの確立に成功している、数少ないメーカーとしての地位を確立するに至りました。この点が、まさに他の若いメーカーを大きく引き離し、彼らを牽引している要因でしょう。
Benavente Gallery – 今までにChris Benaventeが製作した楽器の1部をご覧頂けます。
Neck
楽器の命とも言えるネックには、オレゴンという地の利を活かし、膨大な量の中から、十分に乾燥された材のみを使用しています。弦楽器としては一般的な柾目のメイプル材だけでなく、例えばSwiss PearやZebrawood等のあまり馴染みがないものの、エレクトリックベースにとっては有用なエキゾチックウッドを使用したネックを製作する等、その研究に余念がないのもBenaventeの素晴らしいところです。
また、非常に高いラミネーション技術によって、3pc.から、多いものでは19pc.やそれ以上の多層ネックを製作することも可能で、これによってサウンド面と強度面、それぞれから最適のサウンドを得る為のネックを生み出しています。また、クリスが1本1本ハンドメイドで製作していますので、もちろんネックのグリップもご要望に応じて変化させていただけます。
ベナベンテという楽器のもっとも優れたところは、まずその抜群のプレイアビリティにありますが、これもクリス・ベナベンテが単なる新進気鋭の製作家にとどまらず、ベースプレイヤーとしての側面も持ち合わせているからに他なりません。
“それぞれのモデルにBolt-on / Set-neck / Neck-thruがございます(P51(Bolt-onのみ) / Vintage Vortex(Bolt-onのみ) / Chambered Single Cut(Set-Neck or Neck-thruのみになります)。
Fingerboard
指板には、強度を考慮して柾目のものを使用することはもちろん、過酷な日本の気候での使用にも耐えうるように、十分な乾燥期間を経たものをしようしています。
Ebony指板が標準ですが、見た目の美しさもあわせもっているFlame MapleやQuilted Mapleをはじめ、Cocobolo, Kingwood, Pink Ivory, Snakewood, Pau Ferro, Brazilian Rosewood, Bocote等の様々なオプションも可能です。指板は、その楽器の性質を大きく決定づける大切な要素ですので、可能な限りお客様のご要望にお応えできるよう幅広い選択肢を用意しています。
またウッドバインディングやインレイを施し、よりお客様の好みに即した、見た目のアクセントを加えることができるのも、高い木工技術誇るBenaventeならではです。
Body
英語で、楽器に使用する、音響面で本当に優れた材を”Tone Wood”と呼びますが、ネック材同様、良質な材が安価で豊富に存在するオレゴンという環境から得られる、外観と音質、双方の条件で高いクオリティを誇るトーンウッドのみをベナベンテでは使っています。近年、美しい木材をTopやBack材として使用しているメーカーも珍しくなくなってきましたが、Benaventeならでは、ということでは、地代等に気を配りながら楽器を製作する、ということとはおおよそ無縁で、純粋にグレードの高い材(例えば見た目は同じでも、乾燥期間がより長いもの)を使用できる、ということでしょう。
Benaventeでは、定番のトーンウッドに加えて、新しいメーカーとして既存の概念に挑戦して行く必要があるので、比較的新しい材を使用することもありますが、それらの材を使用するに際して、見た目が良いことや、珍しいということは全く度外視し、事前に試験を行った結果、それが楽器を良い方向に導くと判断した場合のみ使用します。
今までに使用した材の一例ですが、Buckeye Burl, Mesquite, Hollywood, Brazilian Rosewood, Mytle, Thuya, Boxelder, Amboyna, Beech, Mullberry, Elm, Comphor, Avodire’等多岐に渡っています。
ボディ材もトーンウッドと呼ぶに相応しい十分乾燥されたAlderやMahoganyを使用し、それらは全てクリス・ベナベンテ自身が一枚一枚時間をかけて選んでいます(OptionでAsh / Walnut / Wenge Bodyも可能です)。
高度なウッドワークやラミネーション技術と、彼の秀逸なセンスによる材の組合せから生み出される良質なトーンは、あたたかく、その音に含まれる甘い成分は、見た目だけの楽器ではないことの証明でしょうし、結果、Benaventeを飽きずに長く弾ける楽器にしています。
Finish
ベナベンテは、彼が時間をかけて1本1本丁寧に、高級感溢れるセミグロスフィニッシュしていますので、木の暖かみが十分に感じられる仕上げになっています。べナベンテの楽器からは木肌が感じられる文字通りハンドメイドの良さが伝わってきます。
また塗装も彼が一人で行っていますので、いろいろなカスタムカラーのオーダーに応じられるのも、工場生産される楽器とは全く異なるべナベンテの良さです。
Pickup
ピックアップは、かつてJohn Suhr氏やKent Armstrong氏をアドバイザーとし、試行錯誤の結果生み出されたBenavente Original Pickupを採用しています。
Single Coilの曇りの無い澄んだサウンドをもちつつも、特有のノイズの問題を解消しているNarrow Styleと、Dual CoilからなるHumbuckerに類するWide Styleの2種類あります。(通常はNarrow Pickupは樹脂のケースですが、ウッドカバーオプションも可能です。また、Wide Pickupは全てウッドカバー仕様になります)。
従来存在していたピックアップの良さをさらに高い次元に引き上げ、美しい高域、パンチのある中低域、散らない低域、かつ材の特性をあますことなく引き出してくれる、素晴らしいピックアップです。
また、ピックアップ配列として、従来の楽器とことなったネック(フロント)ピックアップにWide(Dual Coil/Humbucker)、ブリッジ(リア)ピックアップにNarrow(Single Coil)というBenavente独自の新しいピックアップ配列も面白いものだと思います(よりヴィンテージライクなサウンドを志向される方の為にJohn Suhr PickupもOptionでご用意させていただいております)。
Electronics
以前は、J-Retro, Demeter, John Suhr, Bartolini等様々なプリアンプを搭載していましたが、現在ではこちらもピックアップ同様オリジナルのプリアンプを搭載しています。
ベースという楽器がアンサンブルにおいて、どのような低域をカバーすべきか?ということを念頭に置いて開発されたプリアンプは、Treble Boost/Cut, Middle Boost/Cut, Low Boost Onlyという構造になっており、ベースという楽器にとって特に大切な、特に、環境に左右されない安定した低域と中低域の再生能力の維持、この点に特化して設計された数少ないプリアンプです。
それゆえ、ベースを派手に立ち上げても低域がまわってしまうことはなく、程よい質感や量感が得られます。また、TrebleとMiddleは少し補正するだけで十分ですので、パッシブの楽器のような感覚で使用できるところも、優れたところです。
Option
その他にベナベンテでは思いつく限りの豊富なオプションを用意しています。それらは特別な弦間設定やスケールであったり、ネックのグリップを好みに応じて製作したりといった音楽的に必要なものの他に、木製のコントロールノブや、木製ピックアップカバーにインレイを施したもの、カスタムデザインのインレイ、LED等楽器の外観をより美しくするものであったりと様々です。
殆ど考えうる限りのオプションが可能ですので、ご遠慮なくお問い合わせください。クリス・べナベンテ氏が世界最高の木工技術をもって芸術品としての装いを持っているだけでなく、本当の意味で優れた、文字どおり世界に1本だけの楽器をお作りいたします。
※Benaventeのサウンドはこちらでお聞きになれます。≫ GO
Benaventeの現在すぐに使用できる、十分な自然乾燥を施されたTop & Back材、及び指板材は、こちらでご覧いただけます。≫ GO
Benavente Guitars Model
Bolt-on Necks…
Vortex Series
べナベンテのスタンダードモデルのVortexシリーズです。柾目のネックにアルダーボディ、ジャズベーススタイルのピックアップを使用し、シンプルな方法論によって丁寧に製作されたジャズベーステイストを持つ楽器です。
Vintage Vortex Series
べナベンテのスタンダードモデルのVortexシリーズをポリウレタンフィニッシュで仕上げたものです。見た目どおり、よりヴィンテージのジャズベースの雰囲気に近くなっています。
Neck-thru…
219B Series
べナベンテのオリジナルモデル219Bシリーズは、バランスの良い洗練されたダブルカッタウェイボディを持っています。十分な自然乾燥を施されたグラファイト強化ネックをもち、24フレットを持つエボニー(もしくはメイプル)指板や、LEDのサイドドットオプション、絶妙なボディバランスとプレイアビリティが特徴です。
The Single Cut
プレイのしやすさやトーンの良さをクリス・べナベンテ氏が長年ハイエンドベースはもちろん世界中の楽器を徹底的に調査し、独自の方法論を持って追求した結果生まれたSingle Cutシリーズはべナベンテのフラッグシップモデルです。
サウンドの素晴らしさ、仕上げの丁寧さ、材の良さ、全ての点においてまさに一流の製作家の手によるハイエンドベースの代名詞といえる楽器です。さらに特筆すべきはその演奏のしやすさでしょう。
日本人のミュージシャンにとって海外の楽器の大きさや、スケールの長さがストレスになるケースもあるとは思いますが、べナベンテの楽器は、独特のコンター加工を施されたボディシェイプやネックグリップをはじめとする様々な工夫により本当の意味で、各々のベースプレイヤーの体にフィットする楽器になっています。(ボディシェイプは基本的に2種類から選択可能ですが、形状に対する微妙なリクエストにも応じることも可能です。)
The Single Cut J
このようなカスタムモデルも製作できます。写真のモデルは西本圭介さんのKeisuke Model(Custom 33″ Scale)です。
Chambered Single Cut
SCシリーズに独自のサウンドホールを持たせたフレットレスベースです。
アコースティック楽器の自然な木のテイストを多分に含んだトーンを生み出し、そのあたたかみは弾き手だけでなく、聴くものの耳を必ずや惹き付けます。バランスの良さや弾きやすさ等良いところを挙げていくとキリの無い飽きの来ない素晴らしい楽器です。
共通スペック
Standard option’s included:
- Benevante Narrow Pickups
- Solid Quarter Sawn Maple Neck on Vortex or Vintage P
- 3 Piece Maple Neck-through on 219, 219B, SC
- Figured Maple Cap on 219, 219B, SC
- 3 Band EQ Standard in 219, 219B, SC
- Hipshot ‘A’ Type Bridge & Ultralite Tuners
- Alder or Honduras Mahogany Body
- Semi Color Finish (Solid) on Vortex Model
- Gloss Finish on ‘The P51’ Bass
- In Case Gig Bags are Included
Endless Option
WOOD TOPS
- “AAA” Tiger Maple
- “AAAAA” Figured Maple
- Ebony
- Big Bubble Maple
- Crotch Walnut
- Buckeye Burl
- Brazilian Rosewood
- Flamed Bubinga
- Spalted Maple
- Mesquite Burl
- Hollywood
- Full Top Version
- (Top & Back Caps Double Price)
その他の使用可能な材も随時入荷しておりますので、お問い合わせください。
- Burst Finish
- Gloss Finish
- Custom Color
- Silver or Gold Finish
- Ash, Walnut, Wenge Body
- Multi-lam Wood Knobs (Benavente)
PICKUPS
- John Suhr Jazz Pickups
- John Suhr Dual Coil Pickups
- John Suhr Dual Coil Pickups w/ wood Covers
- Benavente Narrow (1pc.) ¥N/C-
- Benavente Wide w/ wood Cover (1pc.)
- Wood Covers on Benavente Narrow (1pc.)
- Wood Covers on Jazz Pickups
- Wood Covers on Dual Coil Pickups
- Bound Board Pickup Cover
PREAMP
- Benavente Preamp 3 Band (Vortex)
- Series / Parallel Switch
- Active / Passive ¥N/C-
NECK
- 3 Piece Maple Neck (Vortex)
- 5 Piece Maple Neck (SC/219)
- Multi pc. Neck (SC/219)
- Exotic (cf. Wenge) Neck
FINGERBOARD
- Birdseye (or Flame) Maple Fingerboard
- Pau Ferro Fingerboard
- Rosewood Fingerboard
- Kingwood Fingerboard
- Maple Fingerboard –
- Cocobolo Fingerboard
- Diamondwood Fingerboard
- Lined Ebony Fretless ¥N/C
- Lined Maple Fretless Fingerboard
- Abalone Block Inlay in Neck
- Wood Block Inlay on Fingerboard
- Abalone Side Fret Board Dots
- Abalone Top Dots
- Bound Fret Board (Accent Stripe)
- Multi Laminate Bound Fret Board
- LED Dot Markes
- Aluminum 24th Fret
- 26/28/30 Frets Fingerboard
CUSTOM INLAY
- Small Inlay on the Ramp
- LEVEL 1
- LEVEL 2
- LEVEL 3
- LEVEL 4
OTHERS
- Matching Wood Ramp
- Hipshot X-tender Key
- Ambassador Case
- Gold Hardware
- Gold Top
- Left-Handed ¥N/C-
- Matching Headstock Veneer
- Custom Scale
- RMC MIDI w/ Piezo Bridge
- RMC Piezo Bridge
- Semi Hollow Body
- Chambered Body
- Piccolo Bass