Ken Smithでは、2009年7月以降Bolt-onに関しては、完全な受注生産に切り替え、その価格も総じて上昇しましたが、作る手間に関しては、Neck-thruのモデルとは変わらず、強いて言えば、Finishによって製作時間が異なる(Oil FInish = 約一ヶ月、Lacquer = 約二ヶ月) 位の違いしかなく、MやMWをメインで使い続けている、第一線で活躍するミュージシャンも少なからずいる、廉価版という位置づけとして製作されているものでは無かったことからも、ある意味納得の企業判断であったと思います。
十分にシーズニングされた材によって組み上げられている楽器は、軽いタッチでも、ネックとボディはもちろん、ハードウェアまでもが一体となって、十分に弾き手に応えてくれるものですが、この5MWもその例外ではありません。
単板の方が鳴りが良い、という意見もありますが、それは決して全てに当てはまるものではなく、設計のコンセプトはもちろん、製法も違えば、材料も異なるわけですので、その全てを一括りにしてしまうことが正解でないということは、例えばこの楽器を弾けば容易に理解できるでしょう。
Ken Smithは、ラミネート構造を楽器製作において、一般的なものとした製作者の一人ですが、 その理由には、はずれを作らない手段としてのもの、ということが一つとして上げられるでしょう。
Low-Bの良い楽器は徐々に増えてきていますが、バランス、音色なども含めて、パイオニアでありながら、依然として頂点に君臨しており、価格ではなく、好みで選べるのがKen Smithです。
NECK | 3pc. Aged Hardrock Maple |
FINGERBOARD | Morado with M.O.P. Side Dots |
BODY WINGS | Virginia Walnut Top & Back (3pc.) |
BODY CORE | Tiger Maple |
FINISH | Classic Hand Rubbed Dutch Varnish over Stradivari Gold Oil (Ken’s Secret Sauce) |
HARDWARE | Gold |
ELECTRONICS | Series/Parallel Switches with Smith B.M.T. 3 Band EQ Circuit & Smith Custom Bass Hambucking Soapbar Pickups |