英語という言語は非常に面白く、一つの単語が複数の、場合によっては全く関係なさそうな意味を持っていることもあります。
一般的にSeasoningというと、調味料で味付けをするという意味ですが、材の乾燥と言う意味でも同じ単語が使われます。それは、もちろん季節のSeasonにも関係しているのですが、木材にとって最高の味付けが”乾燥させること”であるということを示しているという事実は興味深いものがあります。
このBT5には、Kenが1987-89年頃に入手したKoaが使用されていますが、もちろんそれまでに木材業者の方にストックされていたものですから、実際のところ、どれくらいの長い間シーズニングされていたか分からないという、Tone Woodとして最上級の、申し分の無いものだと言えます。
乾燥の足りないものや、作り方によってはKoa特有の中域が音質の軽さにつながってしまい、ベースという楽器に使用されるExoticwoodとしてはポピュラーでありながら、不向きとも言える要素を持つKoaですが、Kenの製作するQuilted Maple Solid Bodyの楽器がそうであるように、その特徴を十二分に持ちながら、それでいて浮ついた感とは一切無縁の、多くの人が期待する中低域、ならびに低域を有したサウンドキャラクターを前面に押し出したプリミティブなサウンドは、Ken Smithという楽器全体の中でも、唯一無二の、大いなる魅力に溢れたものとなっています。
NECK | 5pc. Aged Hardrock Maple & Morado w/ Graphite Inlaid Bars |
FINGERBOARD | Macassar Ebony with M.O.P. Top & Side Dots |
BODY WINGS | Highly Figured Koa Top & Back (5pc.) |
BODY CORE | Tiger Maple |
FINISH | Classic Hand Rubbed Dutch Varnish over Stradivari Gold Oil (Ken’s Secret Sauce) |
HARDWARE | Gold |
ELECTRONICS | Series/Parallel Switches with Smith B.M.T. 3 Band EQ Circuit & Smith Custom Bass Hambucking Soapbar Pickups |