アマティやストラディバリといった、今なおその名を人々の記憶に強烈に刻み続けている稀代の職人たちが当時何を考え、人類の遺産を生み出していったのかを正確に知る由もありませんが、もしそういう状況が現在でもあるとするのならば、Ken Smithの楽器は、一本、二本、ではなく、一梃 、二梃と数えられるべき存在と認識して正しいでしょう。
Ken Smithのネックの強度は、よくグラファイトのネックにも例えられますが(もちろん天然の素材でできているものですから、きちんとしたメンテナンスや保管方法は大切です)、それでは決して得る事のできない、言葉による表現を超越した温かみや、寄り添う事によって生じる丸み、画一的ではなく、繊細でダイナミクスのある人間的な、感覚に訴える音が存在しています。
また、このBlack Tiger Fretlessをチェックさせていただいて思ったのは、幽玄やわび・さびといった情緒溢れる感覚は、日本人だけのものではなく、持ちうる人々にとっては、世界共通のものかもしれない、ということです。
表現者の為の、感性と技術の調和によって生まれた本物の楽器です。
NECK | 5pc. Aged Hardrock Maple & Shedua w/ Graphite Inlaid Bars |
FINGERBOARD | Macassar Ebony with M.O.P. Side Dots |
BODY WINGS | AAAA Crotch Walnut Top & Back (5pc.) |
BODY CORE | Highly Figured Maple |
FINISH | Classic Hand Rubbed Dutch Varnish over Stradivari Gold Oil (Ken’s Secret Sauce) |
HARDWARE | Gold |
ELECTRONICS | Series/Parallel/Tap Switches with Smith B.M.T. 3 Band EQ Circuit & Smith Custom Bass Hambucking Soapbar Pickups |