34″ Scale、5pc. Neck、Style ‘A’ Bridge等のカスタムスペックを持った楽器です。
試行錯誤の上生み出されたBN5Fのノウハウを、逆にBN5に持ち込んだ楽器とも言え、MapleとAshの組み合わせの楽器とは思えない、なめらかさを備えたトーンは、他のF Bassには無い、このBN5のみのものです。
Neckのピース数はやはり音に影響するようで、指弾き時にはF Bass独特のオープンさを少し抑え、低域にコンプレスされた質感をもっている一方、スラップでは中域に厚みが出るのと同時に、高域がクローズされるという、大変興味深い音色を持っています。
F Bassは、いわゆるJazz Bazz然としたサウンドを備えた楽器の中でもバランスの良さでは群を抜いていますが、このBN5はそのまとまり方にも他と違う、3pc. NeckのBN5よりもより緩やかにカーブを描いた感覚が顕在化しており、F Bassがあえて3pc. Neckを標準仕様としている理由を感じます。
この感覚は、おそらくはGeorge Furlanettoが現在指向しているものとは異なるのかもしれませんが、そうであってもこういう高い完成度を誇る、1音出しただけでもそれが何であるかが明確に判別できる楽器を製作できる見識の高さと造詣の深さには感動を覚えます。
NECK | 5pc. Laminated Quatersawn Maple & Bubinga |
BODY | Swamp Ash |
COLOR | Natural |
FINGERBOARD | Maple |
NUT | Bone |
KNOBS | Hand-tuned African Blackwood |
FINISH | High Gloss Lacquer for Body / Oil for Neck |
PICKUPS | F Bass Soapbar Style, Hum-cancelling, Veneered & Finished Match the Body |
PREAMP | F Bass Custom |