JoeとMartinが数年掛かりであたためていたアイディアが具現化した、アコースティック感覚溢れるソリッドボディ構造の楽器、Centaurです。
2年ほど前より実機の製作に取り組んでおり、プロトタイプは先々に期待を十分に抱かせるものでしたが、その第1号機はそれ以上のもので、手にした瞬間に正直唸ってしまいました。
今まで弾いた事のある楽器の中では、CitronのCBやNTに通じるものがありますが、それにとどまらず、優れたデザイナー/製作家である、Joe Veilletteと新進気鋭のMartin Keithの努力と情熱が溢れる、さらに新しいコンセプトへの挑戦を色濃く感じます。
メーカーはおそらくそれほど意図してはいないと思いますが、調整技術の高さの副産物としてのローアクションによる抜群の弾きやすさ、強烈な速さのあるスピードとアタック、そしてベースという楽器に周りが求める太い音が存在しており、それこそドラムのキックよりも下からアンサンブルをぐいっと持ち上げてくれるそうな楽器です。
このスタイルの楽器としては珍しい一点止めのBolt-onですが、それは確実に顕在すべきコンセプトに貢献していると思われ、Wenge指板を使った際に時々生み出されてしまう人工的な高域にバランスと木のあたたかみを付与しているようです。
ボディ・バランスにも優れており、他の楽器ではあまり持ち得ないキャラクターも魅力的な素晴らしい楽器です。
FINGERBOARD | Wenge |
BODY | Birdseye Maple Top & Poplar Back |
FINISH | Nitrocellulose Lacquer / High-Gloss (Transparent Lite Blue) |
PICKUPS | Citron Magnetic |
PREAMP | Aguilar OBP-2 |