#085 BSR5EG-TQX

究極のオイルフィニッシュとも言うべきDouble Coat Oil Finishを採用し、またBodyに元々は25周年記念モデルに使用する予定だった秘蔵のストックを使用した楽器です。

このDouble Coat Oil Finishは、通常のオイルフィニッシュであればひと月ほどかけてゆっくり仕上げていくところを、その倍以上の時間をかけて、さらに丁寧にフィニッシュされています。一見すると、通常のオイルフィニッシュとの区別はつきにくいのですが、その触り心地は絶品で、得難い感覚をこの楽器に与える一つの要因になっています。

Ken Smithのサウンドの完成度はすでに広く知られたものになっていると思いますが、Ken Smithという楽器を何本も弾いていると、その1本1本のキャラクターに確立されたクオリティーに立脚した上での差異があり、Tone Woodを活かしきる技術にはいつも頭が下がります。

2005年より登場したWestern Quilted Maple Coreにより、それまでのKen Smithの持っているサウンドのバリエーションは大きく広がったといえるでしょう。

Western Quilted Mapleは、元々日本からの特注で製作された、Alderを使用した楽器が非常に素晴らしく、また多くのベースプレイヤーに馴染みの深いトーンであったことをふまえ、Ken Smithならではのノウハウを投入した結果Core材として新しく選択されるようになったものですが、これがKen Smithの持つ素晴らしいNeck Pickupのサウンドとの相性が非常に良いものとなっております。

Quilted Maple Coreを使用した楽器は、ある種従来の典型的なKen Smithサウンドの対極に位置するものとも言えますが、これもTone Woodに造詣が深いKen Smithならではでしょうし、その楽器製作に対する真摯な姿勢の現れでしょう。

この楽器のキャラクターは、市場に数多く出回っている最近の楽器とはひと味もふた味も異なる、ベースらしく、そしてベースという楽器に最も必要とされるしっかりとした太く揺るぎのない、十分な存在感のある低域をもっています。

抜けの良いサウンドは概ね硬質なものですが、この楽器は”木の楽器”のみが持ち得るやわらかさを有しながら、しっかり前に出て行きます。その為、自らの存在をアピールすることを可能にしながらも、決してアンサンブルを破壊することなく、音楽的に貢献できる楽器です。

また、Neck-thruの楽器ながら、上品すぎず、程よい暴れ方をする、音楽的なトーンを持っている、あらゆる意味で”Genuine Musical Instruments”と呼ぶに相応しい楽器です。

NECK 5pc. Aged Hardrock Maple & Morado w/ Graphite Inlaid Bars
FINGERBOARD Macassar Ebony with M.O.P. Top & Side Dots
BODY WINGS AAAAA Tiger Maple Top & Back (7pc.)
BODY CORE Western Quilted Maple
HEEL CAP Highly Figured Tiger Maple
FINISH Classic Hand Rubbed Dutch Varnish
over Stradivari Gold Oil (Custom Double Coat)
HARDWARE Black
ELECTRONICS Series/Parallel Switches with Smith B.M.T. 3 Band EQ Circuit
and Smith Custom Bass Hambucking Soapbar Pickups