その楽器の持つ本質の素晴らしさを一層際立たせる美しい光沢のあるOlympic WhiteのFinishと、Pearl Block Inlayの組み合わせが、洗練された印象を与えます。
Maple指板のものをModernと評すれば、Morado指板のこのSuper J5は、Vintageのテイストであると称せるテイストを基調としており、Sheldonのセンスと蓄積された経験とノウハウによって、独自ではあるものの奇抜であることに堕していない、実践的に安心して使える楽器になっています。
Fanned Fretの特徴として、見た目のままではありますが、異なったスケールによって生じるメリットの全てを内包することを可能にしていますが、Dingwallが現在の地位を築くにいたったのには、そのラディカルなコンセプトをより洗練された、正当な有るべき方向に導くことができたからでしょう。
パンチのある太いG弦をそのまま拡大解釈したかのようなLow-B弦の明瞭さは、やはりこのスタイルの楽器でも間違いなく群をぬいています。
究極的な誤差の少なさがありはじめて、その素晴らしさを堪能できるこのFanned Fret Systemですが、精度が高すぎることによって、もちろんそれ自体は決して悪いことではありませんが、完全なる道具へと変質してしまい、弾き手の楽しみを奪ってしまうと言われることもあります。
しかし、Dingwallは”道具と楽器”の論争に対して、終止符や結論を導く実例であると言えるでしょうし、そのバランスが本来どうあるべきかということを的確に示しています。
NECK | 5pc. Maple |
FINGERBOARD | Morado |
BODY | Alder |
COLOR | Olympic White |
PICKUPS | Dingwall Original |
Hardware | Dingwall Original w/ 19mm String Spacing |