#731 LG5C-SB

Alleva-CoppoloにおけるFinishの違いに関するご質問を良くいただきますが、Lacquerはトーンにふくよかさが、Polyでは、少しブライトであり、よりストレートに伸びる傾向の音を持っています。

より安定した音のヌケという点では、相対的に後者が優れていますが、独特の温かい質感や手触りなど、1960年代に行われていたLacquer Finishそのものの感覚には、中々抗し難い 魅力があります。

Alleva-Coppoloの最大の魅力は、再生環境に左右されず、良く知られているトーンに、いつも変わらずに、その良さを凝縮したエッセンスを盛り込むことができることであり、それは大きい会場や、聴こえるべきベースラインが、単なる低域に成り代わってしますような環境であればある程その強さを発揮するという点です。

生音でのチェックの時はもちろん、アンプから出てくる一つ一つの音が、強烈というよりも猛烈と表現した方が適切であろう、活きているトーンであり、また弾いていて最初から親しみを覚えますが、5分も触っていれば、自分の音楽人生の大半を一緒に過ごしてきたかのような錯覚を覚える楽器です。