#603 219B5K-LI

多くの若手のメーカーがそうであるように、より良い楽器を求めて、Benaventeも多くのマイナーチェンジや、新しいモデルの開発を行ってきていますが、初期の頃より存在しており、荒削りではあったものの、抜きん出たセンスの良さを持つ、非凡のルシアーとしての才覚を早くからアピールしていたのがこの219Bシリーズです。

楽器は、見た目も重要ですが、弾き手が良いと思えるバランス感覚、トーンの良さ、また幅広いセットアップのリクエストに対してどこまで応え得るかのポテンシャル(このあたりは、後付けでカバーできるものもありますが、現代の楽器であれば、根本的な設計の段階で盛り込まれる方が理想的であると言えます)など、製作という行為は、言うまでもなく非常に奥深いものとなっています。

この219Bが、今でも彼のレギュラーラインの一角を占めているということは、Chris Benaventeが、早くからベースプレイヤーが必要とする楽器とは一体どういうものであったか、ということを理解し、そこに向かって邁進していたことを示しています。

Benaventeは、数少ない35″によるプレイアビリティに対するハンディキャップを感じさせない楽器製作に成功しているメーカーですが、この219B5Kのように34″になることで、それはより一層顕著なものとなります。

Cocobolo、Hollywood、Korenaなど、その全てが良い方向に機能を集約された、イマジネーションを刺激する、弾き手の本能に訴える、どんどん弾きたくなる楽器です。

NECK Wenge & Maple (B-Type (C))
FINGERBOARD Cocobolo
BODY Hollywood Top & Korena Back
FINISH Benavente Custom Semi Gloss
PICKUPS Benavente Narrow & Wide
PREAMP Benavente Original 3 Band EQ